任天堂株、ポケモン新作の日に2年ぶり大幅安-エヌビディア影響

更新日時
  • 午後に一時11%安まで売られる、朝方は上昇場面も
  • 米エヌビディアはスイッチ向けプロセッサー提供、業績計画低調

Tsunekazu Ishihara, chief executive officer of Pokemon Co., appears on the stage with Pokomon characters Pikachu, left, and Eevee.

Photographer: Akio Kon/Bloomberg
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

任天堂の株価が16日午後の取引で一段安となり、2年ぶりの下落率を記録した。家庭用ゲーム機「スイッチ」向けに人気ゲームの「ポケットモンスター」最新作を発売する材料があったが、複数の悪材料に押された格好だ。

  任天堂株は朝方に一時前日比0.5%上昇する場面もあったが、その後11%安の3万1350円まで売られ6営業日続落。下落率は2016年7月25日(18%)以来、およそ2年4カ月ぶりの大きさとなった。東証1部全体の値動きを示すTOPIXの下落寄与度でトップ。

ニンテンドースイッチ

Photographer: Buddhika Weerasinghe/Bloomberg

  スイッチ向けにプロセッサーを提供するコンピューター・グラフィックス用半導体メーカーの米エヌビディアは15日、11月-19年1月期(第4四半期)の売上高は27億ドル(約3070億円)上下2%の見通しと発表。アナリスト予想の平均34億ドルを下回った。同社株は時間外取引で急落した。

  松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは、「エヌビディアが好調ではないということは、スイッチも追加で発注するような状況ではないという連想につながる」と述べた。

  エース経済研究所の安田秀樹シニアアナリストも、任天堂株の下落で「一番大きかったのはエヌビディア」と分析した。

  また、大和証券は15日付で任天堂の投資判断「1(買い)」を継続したものの、目標株価は5万5200円から5万4200円にやや下方修正した。鈴木崇生アナリストはリポートで、年末商戦を控え「長期展望にプレミアムを払おうとする動きはまだ乏しい」と指摘している。20年3月期の営業利益予想は前期推定比36%増と、伸び率は19年3月期の49%から鈍化するとの見通しを示した。

  任天堂はブルームバーグの取材に対し、コメントを控えるとしている。

(市場関係者の見解を追記します.)
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