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ECBプラート理事:原油相場下落は欧州経済にポジティブ

  • 原油値下がりは消費者の「負担を和らげる」
  • 緩和的な金融政策は必要-正常化は「引き締めではない」

欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストを務めるプラート理事は15日、エネルギー値下がりは英国の欧州連合(EU)離脱やイタリア予算問題からのリスクを抱える欧州経済にとってプラス材料だと指摘した。

  同氏はブリュッセルで「原油価格の最近の動向は、持続すれば欧州にとってポジティブな展開だ」と述べた。消費者の「負担を和らげる」と付け加えた。

  北海ブレント原油相場は10月上旬から20%余り下落している。ユーロ圏では消費者信頼感が悪化し、7-9月(第3四半期)の域内総生産(GDP)は4年余りで最も低い伸びにとどまった。

  プラート理事は「原油相場の減速、あるいは調整ですら、見通しに幾分の安心感をもたらす。暗雲が立ち込め始めていることは事実だからだ」と述べた。

  チーフエコノミストであるプラート氏は、ECBの今年最後の政策決定会合のため経済予測の最新版を準備しようとしている。同氏はユーロ圏の内需は引き続き「堅調」だとし、輸出受注が「安定化しつつある」ことを示すデータにも言及した。

  原油安がインフレ見通しに影を落とすが、プラート氏は失業率低下と賃金上昇の中で物価圧力は高まりつつあるとの認識を示した。

  ECBは12月13日に債券購入終了を決定する見通し。それでも、過去最低の政策金利と保有債券の満期償還金の再投資などによって金融政策は緩和的な状態を維持するとプラート氏は説明。「金融政策は緩和的であることが必要だ」とし、正常化は「引き締めではない」と強調した。

原題:ECB’s Praet Says Oil-Price Slump Is Positive for Europe Economy(抜粋)

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