ドル・円は下落、英政局混乱でリスク回避-113円台前半

更新日時
  • 朝方の113円65銭から午後に一時113円25銭まで下げ
  • 閣僚辞任でメイ英首相求心力低下しポンド乱高下ー外為オンライン

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=113円台前半に下落。英国の欧州連合(EU)離脱素案を巡る混乱や米中通商摩擦への懸念を背景に、リスク回避のドル売り・円買いが優勢となった。

  • 16日午後3時35分現在のドル・円は前日比0.3%安の113円26銭
  • 円は主要通貨に対して全面高
  • ポンド・ドル相場は0.2%高の1ポンド=1.2802ドル。前日に今年最大の下げ幅となる一時2.1%安の1.2724ドル

市場関係者の見方

外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問

  • ユーロ・円やポンド・円などクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)からの影響もある。月末の米中首脳会談や12月の米利上げ観測が年内最後の材料に
  • ポンド・ドル、主要閣僚らの辞任によりメイ英首相の求心力が低下し、ポンド乱高下。当面は下値を試す動きではないか

ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクター

  • ポンド・ドル、オプション取引自体は両方向だが、リスクリバーサルはどうしても悪い方向をヘッジするものとなっている。11月25日のEU首脳会談、来年1月21日までに英国議会を通さなければならないという日程もあり、1カ月物や2カ月物のボラティリティ上昇は仕方ない。翌日物も週末をまたいでいるが非常に高くなっている

三井住友信託銀行NYマーケットビジネスユニットの矢萩一樹調査役

  • 英国のEU離脱問題や米国の対中関税など不確定要素が多い。問題が落ち着き、米株上昇すれば、米利上げ織り込みが回復してドル・円も上昇

背景

  • 英国:ラーブEU離脱担当相らが辞任、メイ首相と合意案に暗雲
  • メイ英首相、不信任の動きに屈せず-「正しい決断下すのがリーダー」
  • 米USTR:対中関税の追加適用を保留との報道否定-CNBC

ポンド・円、ユーロ

  • ポンド・円相場は同時刻現在、0.1%安の1ポンド=144円99銭。前日は一時144円26銭と1日以来のポンド安・円高水準
  • ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.1338ドル。ユーロ・円相場は0.3%安の1ユーロ=128円42銭
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