米小売売上高:10月は市場予想上回る-5カ月ぶりの大幅な伸び

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  • 自動車や燃料、建設資材はハリケーンが影響した9月の反動で増加か
  • コア売上高は失速、減税効果の終了示唆かーシェファードソン氏

10月の米小売売上高は5カ月ぶりの大きな伸びとなった。自動車や燃料、建設資材の増加が全体を押し上げた。これらの需要は9月にハリケーン「フローレンス」の影響で落ち込んでいた可能性がある。

  米商務省が15日発表した10月の小売売上高は、前月比で0.8%増加した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値、0.5%増を上回った。9月は0.1%減(速報値0.1%増)に下方修正、8月も同じく0.1%減(同0.1%増)に修正された。

米小売売上高の推移

米商務省

  今回の統計は、米経済の約7割を占める個人消費が10-12月(第4四半期)も増加を続ける可能性を示唆した。

  ただ、懸念材料もある。基調的な消費需要の強さを測るのに用いられるコア売上高は、10月に前月比0.3%増と、市場予想に届かなかった。9月も0.3%増(速報値0.5%増)に下方修正された。コア売上高は飲食店や自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除く。

  コア売上高が今年半ばまでの勢いを失ってきたことについて、パンセオン・マクロエコノミクスのチーフエコノミスト、イアン・シェファードソン氏は「減税による押し上げは終了した公算が大きい。国内総生産(GDP)の伸びがピークに達したという当社の見方を補強している」とリポートで指摘した。

  9月にノースカロライナ州に上陸したフローレンス、10月にフロリダ州を襲ったハリケーン「マイケル」の影響で、データにゆがみが生じている可能性はある。

  10月の小売売上高は、主要13項目中10項目で増加。自動車・同部品は1.1%増と、3月以来の大きな伸び。9月は0.1%減だった。ガソリンスタンドは10月に3.5%増。建材は1%増で、5月以来の増加率となった。

  自動車とガソリンを除く小売売上高は前月比0.3%増。9月は横ばいだった。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:U.S. Retail Sales Rise Most in Five Months on Autos, Fuel (1)(抜粋)

(詳細やエコノミストの見方を追加して更新します.)
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