英当局が国内主要金融機関と協議、閣僚辞任に伴う市場混乱で

更新日時
  • 英4大銀行幹部、LSE、主要投資運用会社が参加-関係者
  • ポンドと英銀行株は急落、RBS株は約10%安に沈む

英イングランド銀行(中央銀行)など規制当局は15日、相次ぐ閣僚辞任を引き金とした通貨やその他の相場の急落について、ロンドンを拠点とする約10の金融機関と協議した。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  非公開の会合であることから匿名を条件に語った関係者によると、英国の4大銀行であるバークレイズ、HSBCホールディングス、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)、ロイズ・バンキング・グループの幹部がいずれも参加した。ロンドン証券取引所グループ(LSE)や主要投資運用会社の代表者も出席したという。

  15日のロンドン株式市場では英銀株が大きく売られた。RBSは9.6%安と、2016年6月のEU離脱を巡る国民投票以来の大幅安。ロイズは5%安、バークレイズは4%安に沈んだ。この会合については、ロイターが先に報じていた。

  RBS、HSBC、LSE、バークレイズはコメントを控えた。ロイズからは今のところ回答が得られていない。

  メイ首相は14日夜に欧州連合(EU)離脱合意素案で閣議の了承を取り付けたと発表したが、一夜明けて閣僚2人が相次ぎ辞任。合意が水泡に帰す恐れが深まっている。合意なきEU離脱となれば銀行がEU内で事業を継続することは複雑になり、メイ政権が崩壊し野党・労働党の過激な左派、ジェレミー・コービン党首が政権を握る可能性も生まれる。

  ロンドンを拠点とする株式取引会社アクイス・エクスチェンジのアラスデア・ヘインズ会長は、「この日起こっているのは、まさしく恐れられた展開だ。成立可能だったはずの合意が成立しないかもしれない。そしてコービン氏が政権に就く可能性がある」と発言。「合意なきEU離脱とコービン政権の誕生となれば、世界の終わりだ」と語った。


原題:Fear of Hard Brexit and Corbyn ‘Armageddon’ Sinks U.K. Banks (1)(抜粋)
U.K. Regulators Said to Discuss Brexit Turmoil With Bankers (1)

(1-4段落に新たな情報を加えて更新します.)
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