ゴールドマン、日本のスタートアップ10-15社に投資へ

  • 「石でできた紙」のTBMに出資、第三者増資31億円の一部引き受け
  • 08年までは大型投資、今後はスタートアップに照準

ゴールドマン・サックス・グループは2019年末までに、優れた技術を持つ日本のスタートアップ10-15社に投資する計画だ。複数の関係者への取材で分かった。

  ゴールドマンは投資計画の一環として、「石でできた紙」で知られるベンチャー企業のTBM(東京・中央区)に出資する。同社が実施する総額31億円の第三者割当増資の一部を引き受ける。ゴールドマンとTBMの広報担当は出資について確認した。

日本でスタートアップに投資するゴールドマン・サックス

Photographer: Daniel Acker/Bloomberg

  ゴールドマンは、日本では08年まで三井住友フィナンシャルグループや三洋電機などに対し5500億円規模の大型投資を行ってきた。今後は、環境保全に貢献する技術やデジタルテクノロジーなど世界で競争力を持つスタートアップに照準を合わせる。今後の投資計画についてゴールドマンは、コメントを控えている。

  TBMは石灰石を原料とし、紙やプラスチックの代替となる新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発・製造する。紙より耐久・耐水性に優れ、水資源や森林への環境負荷を低減できる。名刺や飲食店のメニューにも使用されている。

  TBMの設立は2011年。山崎敦義社長は昨年6月のブルームバーグのインタビューで、20年までにIPOを目指す方針を明らかにしている。関係者によると、ゴールドマンは3年以上前にTBMを訪問し、将来的に「ユニコーン」(企業価値10億ドル超の新興企業)になると判断、関係を構築してきた。 

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