ドル・円弱含み、株安や他通貨に対するドル売りが重し-113円半ば

更新日時
  • 欧州政治にらみで週内は113円台で小動きに終始の可能性-みずほ証
  • 豪ドルは対ドルで1週間ぶり高値、豪雇用統計が予想上回る

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=113円台半ばで弱含み。英国の欧州連合(EU)離脱協定案を巡る英政治の動きなどに関心が集まる中、日米株安やオーストラリア・ドル、欧州通貨に対するドル売りが重しとなった。

  • 15日午後3時23分現在のドル・円は前日比0.1%安の113円50銭。朝方付けた113円68銭を日中高値に、一時113円43銭まで軟化
  • 豪ドルは対ドルで1週間ぶり高値。10月の豪雇用統計の強い内容を好感し、対円では9日以来の水準まで上昇
  • ポンド・ドルは1ポンド=1.30ドル前半へ強含み。前日のEU離脱協定素案の閣議了承を受けて下落一服も、英議会の承認が得られるか不透明で上値は限定的。ユーロ・ドルも1ユーロ=1.13ドル前半で小じっかり
  • ブルームバーグ・ドルスポット指数は0.1%低下

市場関係者の見方

三井住友信託銀行NYマーケットビジネスユニットの矢萩一樹調査役

  • 14日の米株も戻りきれずに引けにかけて折り返しており、株はもう一段下がってもいい
  • ここでドル・円を買うのはなかなか勇気がいる。東京時間は113円前半はみておいた方がいい

みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト

  • 今はユーロとポンドがリスク通貨のような動きになっており、反対側でドルと円が安全通貨という構図。そのペアのドル・円はリスクオンになると多少上で、リスクオフになると多少下だが、動きづらい。週内は113円台で小動きに終始しそう
  • 来週前半ぐらいまでには英議会がEU離脱協定素案をどうするか、イタリア予算案を巡りEUが制裁まで踏み込むかがみえてくるだろう。いずれもリスクオンの方向に進めば、ドル・円は114、115円の方向へ

背景

  • 日経平均株価の終値は42円安。北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな貿易協定の発効を巡る不透明感などが重しに
  • メイ英首相は14日にEU離脱協定素案の閣議了承を取り付けたが、少なくとも閣僚2人が辞任を検討しているとされ、多数の保守党議員が反対票を投じる意向。同首相の退陣を迫る協調的な動きが加速しているとも報じられる。メイ首相は15日に議会に合意内容を説明する
  • パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言は材料にならず。議長はダラスでのイベントの質疑応答で、米経済は現時点で力強いものの、来年には逆風に直面する可能性があるとの認識を示した
  • 15日発表される10月の米小売売上高の市場予想は前月比0.5%増(9月は同0.1%増)が見込まれている
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