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Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

英EU離脱協定で英金融機関はEUへの容易なアクセス失う見通し

  • 金融サービス関係は「エクイバレンス」のプロセスに基づくことに
  • ロンドンから業務を移す流れ、とどまることはない見通し
General Views Of Canary Wharf As Citigroup Inc.'s London Landlord Is Said To Seek New Loan For Tower
Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

英国の金融サービス会社は、メイ英首相がまとめた欧州連合(EU)離脱協定の合意案に基づき、欧州単一市場でのビジネスを継続したい場合は、事業の一部をEUにシフトし続ける必要が生じる公算が大きい。

  14日に離脱協定の条件と共に公表されたこの取り決めは、銀行が何カ月も想定していた内容に沿ったもので、米国や日本などの金融機関がEUでビジネスを行う際のルールと同様になる。

主なポイント

  • 英国とEUの将来の金融サービス関係は、互いの規制を認めることがベースになり、同等(エクイバレンス)として知られるプロセスに基づくことになる。これは銀行が計画してきたものだ。
  • EUと英国は2020年6月末までにエクイバレンスを巡る評価をまとめる。
  • その結果、ロンドンの金融機関は、EU域内全般にサービスを提供できる権利がある英国のEU加盟時によりも状況は悪化する。

全体像

  • 銀行が進路を転換し、ロンドンから業務を移す流れを止める意味はない。ウォール街の複数の金融機関は計画を始動させている。移行の取り決めはこうした動きを減速させるかもしれないが、議会の承認がまだなく、合意なしの離脱の可能性も残っているため、金融機関がアクセルから足を離す可能性は低い。
  • エクイバレンスに基づくシステムは、銀行や他の金融機関がEU域内で新しい子会社を設立し、業務と資本、顧客関係を移すプロセスを完了する必要があることを意味する。
  • 双方は20年12月までに、新しい関係の詳細をまとめる離脱移行期を過ごす。域内でビジネスをする企業のアクセスをEUが容易に取り消すことができないようにするため、英国はエクイバレンスに基づくシステムの見直しを迫るだろう。

原題:Brexit Deal Means U.K. Finance Will Lose Easy Access to the EU(抜粋)

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