グリーンスパン元FRB議長:米経済、最初のインフレ兆候が見られる

  • 平均賃金はようやく上昇を開始、背後に生産性の伸びはないー元議長
  • 減税効果は赤字相殺には程遠い、問題生じるのは必至ー元議長

グリーンスパン元連邦準備制度理事会(FRB)議長は、増え続ける債務負担で米経済が現在の成長路線を外れかねないと指摘、労働市場のタイト化でインフレが加速する恐れがあると警告した。

  グリーンスパン氏はインフレについて、「最初の兆候が見え始めている」とブルームバーグテレビジョンで発言。「基本的には労働市場のタイト化において最初に顕在化している。労働市場はご存じの通り、今ではかなりタイトになった。平均賃金はようやく上昇し始め、その背後に生産性の向上がないのは明白だ」と話した。

アラン・グリーンスパン氏

撮影: Andrew Harrer/Bloomberg

  米金融当局が基準とするインフレ指標である個人消費支出(PCE)価格指数は、9月に前年同月比2.0%上昇し、目標水準と一致した。2012年以降は総じて、これを下回る数値が続いていた。14日に米労働省が発表した10月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比2.5%上昇した。

  グリーンスパン氏は生産性向上の欠如が意味するのは「インフレと伸びない生産性の共存という結果のみに向かう流れに入ろうとしている」ことだと解説。米国の債務水準上昇も経済成長を脅かしかねないと続けた。

  「減税は実際に浮揚役を果たし、今もそれは感じられる。しかし実際の赤字を相殺するには程遠い」とグリーンスパン氏。「財源を見つけないで減税するのはあり得ない。問題が生じるのは必至だ」と述べた。

原題:Greenspan Says U.S. May Be Seeing First Signs of Inflation (1)(抜粋)

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