【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたいニュース

  • 英EU離脱のハードル通過、新NAFTA絶望的、ドイツも景気縮小
  • グリーンスパン氏の警告、社債スプレッドが大幅拡大

メイ英首相

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg
Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

「困難な日々が待ち受けていることは分かっている」と記者団に述べたメイ英首相は、笑顔を見せませんでした。世界最大の国際共同体である欧州連合(EU)と、英国が袂(たもと)を分かつことが一段と現実的になりました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

混迷収拾か

メイ英首相はロンドンの首相官邸前で、欧州連合(EU)離脱協定の素案を閣議が了承したと記者団に話した。首相は英国全体の利益にとって最良の決断だと主張。交渉して得られる「最良」の内容だと述べた。これより先、BBCは「EU離脱強硬派は怒り心頭で、15日にメイ首相に対する不信任投票実施を求める可能性が高い様子だ」と報道。首相は15日に議会で発言を予定している。

交渉やり直しも

北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな貿易協定である米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)は、発効の見通しが不透明になった。ビル・パスクレル下院議員(民主党)は、トランプ大統領が交渉をやり直さない限り、議会通過は絶望的だと発言。同議員は下院歳入委員会の貿易小委員会委員長への就任が有力視されている。

同時マイナス成長

ドイツの国内総生産(GDP)は7-9月に前期比0.2%縮小。2015年序盤以降で初のマイナス成長となった。前四半期は0.5%のプラス成長。7-9月のマイナス幅はブルームバーグがまとめたエコノミスト予想(0.1%)を上回り5年余りで最大だった。自動車の生産減が響いたとみられる。先に発表された日本の7-9月期GDPも2四半期ぶりのマイナス成長。輸出は5四半期ぶりにマイナスに転じた。

最初の兆候

グリーンスパン元連邦準備制度理事会(FRB)議長は、増え続ける債務負担で米経済が現在の成長路線を外れかねないと指摘、労働市場のタイト化でインフレが加速する恐れがあると警告した。生産性向上の欠如が意味するのは「インフレと伸びない生産性の共存」という結果に向かっていることだと解説。14日に米労働省が発表した10月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比2.5%上昇した。

GE発の波紋

米投資適格級社債のスプレッドが9カ月ぶりの大幅な拡大を記録した。ゼネラル・エレクトリック(GE)の社債下落が市場全体の売りにつながった。ブルームバーグ・バークレイズ・米国IG社債指数によれば、米国債に対するスプレッドが119ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)となり、前営業日の115bpから拡大。拡大率は3.5%となり、株式相場が急落した2月9日以来の大きさ。

その他の注目ニュース

アップル株価の長期続落、時価総額12兆円が吹き飛ぶ
英国の離脱合意素案、金融業のEU市場アクセス制限を確認-関係者
米PG&E株が急落、カリフォルニア州山火事の被害拡大で破綻懸念も

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE