Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株が下落、貿易や経済成長に対する懸念で

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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

14日の米株式相場は下落。S&P500種株価指数は5営業日続落となった。貿易や政治混乱、経済成長を巡る懸念が続いている。一方で過去最長の連続安となっていた原油相場はようやく反発した。

  • 米国株は下落、貿易や経済成長巡る懸念で
  • 米国債は上昇、逃避需要で-10年債利回り3.12%
  • NY原油は13日ぶり反発、OPECプラスが来年減産を検討との見方
  • NY金は上昇、英EU離脱巡る動きで逃避需要

  S&P500種は2週間ぶり安値に下落。北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな貿易協定である米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)を巡り、民主党の有力議員は議会通過に懐疑的な見方を示した。またアップルが売られたことから、大手テクノロジー企業の業績はピークを付けたとの懸念が再燃した。このほか個別銘柄では、ゴールドマン・サックス・グループが4営業日続落。

  相場は午後に一時下げを縮める場面があった。英国のメイ首相が欧州連合(EU)離脱協定の素案を巡り閣議の了承を得たと説明したことに反応した。

  S&P500種株価指数は前日比0.8%安の2701.58。ダウ工業株30種平均は205.99ドル(0.8%)下げて25080.50ドル。米国債相場は逃避需要から上昇し、ニューヨーク時間午後4時55分現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.12%。

  ペン・ミューチュアル・アセット・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、マーク・ヘッペンストール氏は「数多くの異なる要素がリスク資産の重しとなっている」と分析。「個々の企業を巡る懸念やカリフォルニア州の山火事、原油・天然ガス価格の奇妙な動きなどだ。また金融当局は、その賢明さを巡り、初めて市場から真価を問われることになりそうだ」と述べた。

  ニューヨーク原油相場は13営業日ぶりに上昇した。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟主要産油国が来年にも減産を検討するとの見方が広がった。アラブ首長国連邦(UAE)のマズルーイ・エネルギー相は需給均衡のため、必要に応じて生産を削減または調整すると述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は56セント(1%)高の1バレル=56.25ドルで終了。前日は7.1%安と、1日の下落率としてはここ3年余りで最大を記録していた。ロンドンICEの北海ブレント1月限は65セント上げて66.12ドル。

  ニューヨーク金先物相場は上昇。英国のEU離脱を巡る閣議が長引いていたほか、保守党がメイ首相に対する不信任投票を求める可能性があるとの一部報道を受け、逃避需要から金が買われた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.7%高の1オンス=1210.10ドルで終了。

  14日夜には米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が登壇し、発言する。利上げの行き過ぎに対する懸念の緩和に努めるとの見方も一部で出ている。

原題:U.S. Stocks Fall as Trade, Growth Angst Resurfaces: Markets Wrap(抜粋)
Oil Snaps Record Losing Streak as Stronger OPEC Cuts Seen Likely
PRECIOUS: Gold Rises as Investors Seek Haven From Brexit Turmoil

(市場関係者のコメントなど追加し、更新します.)
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