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メイ英首相、離脱協定素案を閣議で協議へ-EUと合意

  • 合意が裏切りではないと閣僚らを説得する必要
  • 英国全体が無期限にEUの関税同盟と貿易圏にとどまる内容

メイ英首相は数カ月にわたる交渉の行き詰まりを打開し、欧州連合(EU)と離脱協定の素案で合意した。しかしメイ首相はこれから、懐疑的な閣僚らにこの合意が裏切りではないと説得する必要がある上に、厳しさを増す議会の同意を取り付けるという極めて困難な作業が待ち受けている。

  英国とEUの交渉担当者は離脱協定の文面で合意し、英閣僚らは13日、文面に目を通すため首相府に招かれた。閣僚らは14日午後2時(日本時間午後11時)の臨時閣議で合意案承認を求められるが、一部の閣僚が辞任する恐れがある。

  英議員らは文面に目を通す前から、この合意は2016年国民投票への裏切りだと非難。議会で保守党を支える北アイルランドの民主統一党(DUP)も合意は受け入れないと表明し、メイ首相にとって深刻な打撃となった。

  メイ首相は、アイルランドにハードボーダー(物理的壁)が設けられる事態をいかに回避するかという最難関の問題でEUから譲歩を引き出した。しかしその代わり、向こう2年間により良い案が見つからない限り、英国全体が無期限にEUの関税同盟と貿易圏にとどまるという条件を受け入れる。

  同案は企業から歓迎されるとみられるが、メイ首相の公約には反している。また、EUと袂(たもと)を分かち、世界各国と新たな貿易協定を結ぶことを望む多くの保守党議員にとっても受け入れ難い内容。親EUの保守派議員も、英国は主権を取り戻すのではなく譲り渡す内容だとして、このところ一段と懐疑的になっている。

  英紙サンによると、離脱推進派の重要閣僚であるラーブEU離脱担当相とゴーブ環境・食料・農村相らはメイ首相を支持している。

原題:May Puts Brexit Deal to Cabinet as Political Peril Ramps Up (1)(抜粋)

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