債券上昇、原油安や景気懸念受け-需給引き締まり観測で一段高も

更新日時
  • 米市場などの外部環境に加えて需給の引き締まりも-SMBC日興
  • 日本国債市場の金利先高観はしぼんできている-三菱モルガン

債券相場は上昇。大幅な原油安を受けて米長期金利が低下した流れを引き継ぎ、買いが先行。午後にかけては需給の引き締まりが意識されて、相場が一段高となる場面があった。

  • 長期国債先物12月物の終値は前日比4銭高の150円84銭。一時150円93銭と7月以来の高値
  • 新発10年物352回債利回りは0.105%と、10月29日以来の水準まで低下
  • 新発2年債利回りは一時マイナス0.15%と、5月以来の低水準

市場関係者の見方

SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト

  • 原油安や米金利低下に加えて需給の引き締まりもあり、かなり堅調だ
  • 20年債や30年債は日銀が政策修正した7月末より前と比べるとまだ安く、金利低下の余地は相対的に大きい。イールドカーブはフラット化しがちだ
  • 10年債5年債はそろそろオペ減額があるかどうかの水準に差し掛かってくるので、ここから買い上がるには相場全体のパワーが必要だ

  
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト

  • 原油安や世界的なリスク回避ムード、翌日オペなしの30年債入札をいったん無難に通過したことで日本国債市場の金利先高観はしぼんできている
  • 7-9月期の実質GDPは相次ぐ自然災害による一時的な悪化との評価になろうが、欧州・中国を中心に景気の弱まりが意識される中、日本のマイナス成長は見映えが良くない

背景

  • 13日の米国市場で原油相場が大幅安となり、株安・債券高・ドル安が進んだ。この日の債券相場での追い風に
  • 7-9月期の実質GDP(速報値)は前期比年率1.2%減と市場予想を下回った。相次ぐ自然災害の影響が指摘されるが、輸出も5四半期ぶりにマイナスに転じた

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.150%-0.090%0.105%0.635%0.865%1.020%
前日比-1.0bp-0.5bp-0.5bp-1.0bp-1.0bp-1.0bp
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