日銀の資産がGDP超え、異次元緩和で急増-物価目標2%は遠く

  • 10日時点の資産は553兆円、4-6月期の名目GDPを上回る
  • 9月のCPIは前年比1.0%上昇、緩和の副作用への懸念も
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

日本銀行の資産が日本の名目国内総生産(GDP)の規模を超えた。日銀が13日公表した営業毎旬報告によると、10日時点の資産は553兆5923億円と、年率換算した4-6月期の名目GDPの552兆8207億円を上回った。

  保有資産のうち国債は469兆1410億円。日銀が国債買い入れを柱とする異次元緩和を開始する直前の2013年3月末の資産額は164兆円だった。異次元緩和が始まって5年以上たった今も2%物価上昇目標達成は遠く、9月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は前年比1.0%上昇にとどまる。金融正常化が進む米欧との距離が広がる中、異次元緩和の副作用への懸念も強まっている。

  黒田東彦総裁は13年4月、2年程度で2%の物価目標を達成すると宣言し、長期国債の保有額が2倍以上になるよう買い入れを開始。その後、マイナス金利や長短金利操作が導入された。今年7月の金融政策決定会合では「当分の間、現在の極めて低い長短金利の水準を維持することを想定」とした政策金利のフォワードガイダンス(指針)を導入し、長期金利のある程度の変動を認めた。

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