Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

アップル関連銘柄が軒並み急落、iPhone需要低迷の兆しで

更新日時
  • アジアのサプライヤーに波及-ジャパンディスプレイは一時11%安
  • ルメンタムに主要納入先1社から出荷大幅削減の要請
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

12日の米株式市場でアップルの「iPhone(アイフォーン )」向けに部品や部材を供給する主要サプライヤーの株価が軒並み下落した。テクノロジー部門で最も重要な製品群の一つであるアイフォーンに需要の弱さが見られることが嫌気された。

  ルメンタム・ホールディングスは、3Dセンシング用レーザーダイオードの主要納入先の1社から過去の注文について「出荷を大幅に削減」するよう要請されたことを理由に10-12月(第2四半期)の業績見通しを下方修正した。顧客名は明らかにしなかったが、ブルームバーグのサプライチェーンデータによると、同社の最大顧客はアップル。ルメンタムの株価は33%安と過去最大の下げを記録。アップルも5%安で取引を終えた。ルメンタムが買収する予定のオクラロは12%下げ、4月以来の下げ率。

  ウェルズ・ファーゴのアナリスト、アーロン・レーカーズ氏は顧客向けリポートで、「ルメンタムの最新見通しは、アップルからの注文が最大30%カットされたことを反映したものだと投資家は考えるべきだと思う」と記した。

  ループ・キャピタル・マーケッツも出荷削減を求めた顧客がアップルである可能性が高いと指摘。アナリストのジェームズ・キスナー氏は調査リポートで、「全くの予想外ではない」が、「3D認識関連の光源やその他部品の市場は来年、従来考えられていたより規模が小さくなりそうだ」と分析した。

わずか数日前に通知

  その他のアップル関連銘柄では、シーラス・ロジックが14%下落。コルボとブロードコムはいずれもは6.4%安、スカイワークス・ソリューションズは5%安、フィニサーは4%安となった。半導体銘柄も幅広く売られ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4.4%安。

  13日午前の取引でアジアのサプライヤーの株価も下落。売り上げの約半分をアップルから得ている韓国のLGイノテックは一時9.5%下落。ジャパンディスプレイ(JDI)も11%安。JDIが12日発表した7-9月(第2四半期)決算は予想よりも大きな赤字となった。

  ルメンタムの幹部らはサンフランシスコで開催されたUBSのコンファレンスで投資家らに対し、3Dセンシング用部品の出荷削減を求められたのは、わずか数日前だったことを明らかにした。その顧客は数週間前には注文の迅速な処理を求めていたという。

  ルメンタムは、3D顔認証機能を備えるアップルの最新アイフォーン向けに、垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)を製造している。12日遅くにアップルにコメントを求めたが、現時点で返答はない。

  日本経済新聞は先週、アップルが台湾の製造委託先に対し「iPhoneXR」生産ラインの増設計画を中止するよう要請したと関係者からの情報として報じていた。

  ロングボウ・リサーチは、中国でアイフォーン需要が落ち込むリスクがあると指摘。シティは12日、スカイワークスの投資判断を「ニュートラル」に引き下げ、目標株価も116ドルから85ドルに下げた。失望される「アイフォーンXR販売台数」と「全般的なスマートフォン低迷」を理由に下げた。コルボの目標株価も引き下げた。

原題:Apple Suppliers Tumble on New Signs of Weak IPhone Demand (3)(抜粋)

(ルメンタム幹部のコメントやアジア関連銘柄の値動きを追加し更新します.)
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