ゴールドマンの株価急落-マレーシア財務相が手数料返還求める

更新日時
  • 不正捜査の渦中にある1MDBで、ゴールドマンは6億ドルの手数料
  • ゴールドマン元東南アジア事業責任者は法廷で有罪認める
Goldman Sachs Group Inc. headquarters stands in New York. Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg
Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg

ゴールドマン・サックス・グループにとって11月は厳しい月となっているが、状況はさらに悪化しつつある。

  ゴールドマンの株価は12日、大きく下げ、一時約2年ぶりの安値を付けた。現在、世界的規模で捜査が進められているマレーシアの政府系投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)の巨額不正事件がゴールドマンにも飛び火する中、マレーシアのリム財務相が1MDBの債券発行を引き受けたゴールドマンに対し、手数料の「完全返還」を求める意向を示した。

  KBWのブライアン・クラインハンツル氏は電子メールで、「マイナスの印象を与える多くのニュースヘッドライン」がゴールドマンを巡る投資家心理の重しになっていると説明した。

  マレーシア政府高官への贈賄や巨額のマネーロンダリング(資金洗浄)などの不正疑惑への米司法省捜査では、ゴールドマンの元幹部2人が既に起訴された。ゴールドマンは捜査当局に協力すると表明するとともに、「多額」の制裁金を科される可能性があるとしている。

  マレーシアのリム財務相は12日、ゴールドマンの元東南アジア事業責任者ティム・ライスナー被告が1MDB不正事件への自身の関与について有罪を認めたことから、ゴールドマンは「過失性を認めた」とし、同国は2012、13年の1MDBの最大65億ドル(約7400億円)規模の起債の引き受けでゴールドマンに支払った手数料全額の返還を求めると述べた。ゴールドマンは不正行為について公式に認めていない。同社の広報担当は12日、リム財務相の発言に関してコメントを控えた。

  ゴールドマンは、起債で調達した資金は開発プロジェクトのためのものと考えていたとし、ライスナー被告は情報を社に伝えていなかったと説明していた。同被告は自分が不正行為をコンプライアンス(法令順守)スタッフに隠したのは社内の秘密主義の文化のためだと主張している。マレーシアは1MDBの起債に伴う手数料として6億ドル近くをゴールドマンに支払っていた。

  ゴールドマンの12日の株価終値は7.5%安の206.05ドル。一時、7.9%安となった。

原題:Goldman Shares Tumble to 2016 Levels as 1MDB Pressure Mounts (1)Malaysia Seeking ‘Full Refund’ From Goldman for 1MDB Deals (2)(抜粋)

(株価の動向などを追加して更新します.)
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