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11月12日の海外株式・債券・為替・商品市場-米国債は休場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが上昇、EU巡る懸念でユーロとポンド安い

  12日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。世界的な景気減速への懸念で米国株が大幅下落した。一方、ポンドとユーロは下落。英国の欧州連合(EU)離脱合意への期待が遠のき、イタリア予算に対する懸念が続いたことが背景にある。

  ブルームバーグのドル指数は一時、2017年5月以来の高水準に達した。ドルは主要10通貨の大半に対して値上がりし、主要株価指数の下落につれて上げ幅を拡大した。この日は「iPhone(アイフォーン)」需要後退の兆しを手掛かりとしたハイテク売りや、ゼネラル・エレクトリック(GE)など工業株の下げが米株式市場の重しとなった。

  ニューヨーク時間午後4時42分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.6%上昇。ドルは円に対しほぼ変わらずの1ドル=113円79銭。ユーロは対ドルで1%下げて1ユーロ=1.1221ドル。ポンドは対ドルで0.9%安の1ポンド=1.2852ドル。

  ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、来年は世界的に信用市場動向が悪化するとの見方を示した。経済成長の減速、借り入れコストの上昇や、地政学的緊張を受けたボラティリティーの高まりがその背景だと指摘した。

  ポンドは下落。英EU離脱交渉を巡る強弱まちまちな材料をこなした。

  ユーロはドルに対して4営業日続落。一時は1.1%下げ、1ユーロ=1.1216ドルで日中安値を付けた。欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、イタリアに関連する波及リスクは規律の必要性を示していると述べた。

欧州時間の取引 

  ドルが上昇。一方、ポンドは約1週間ぶりに1.29ドルを割り込んだ。英国のEU離脱を巡りさらに4人の閣僚が辞任間際だと、英紙サンデー・タイムズが報じた。さらに欧州委員会は予算を巡るイタリアとの対立激化を辞さない姿勢で、ユーロは2017年6月以来の安値を付けた。
原題:Dollar Up as Stocks Suffer; EU Concerns Hamper Euro: Inside G-10(抜粋)
Pound Feels Brexit Fever as Euro Hits 16-Month Low: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・商品:大幅安、アップルなどテク株下落ー米国債休場

  12日の米株式市場では主要株価指数が軒並み大幅下落。iPhone(アイフォーン)に需要低下の兆候が指摘されたことから、アップルのほかテクノロジー株への売りが全体を圧迫した。原油は一時の上昇を帳消しにして続落した。

  • 米国株は大幅安、アイフォーン需要懸念でアップルなどに売り
  • 米国債は休場、ベテランズデーの祝日で
  • NY原油:続落、一時上昇もトランプ氏のツイートで下げに転じる
  • NY金先物:続落、1カ月ぶり安値-ドル高で投資妙味が低下

  アップルに部材を提供する大手サプライヤーも売られた。半導体株も安い。ゼネラル・エレクトリック(GE)は最高経営責任者(CEO)が債務水準を引き下げる意欲を示したものの、売りは止まらず。カリフォルニア州の山火事を嫌気し、公益事業株が急落した。ゴールドマン・サックス・グループは2011年以降で最大の値下がり。マレーシア財務相は巨額不正疑惑の渦中にある政府系投資会社に関連し、ゴールドマンに手数料の全額返還を求めると述べた。

  S&P500種株価指数は前営業日比2%下げて2726.22。ダウ工業株30種平均は602.12ドル(2.3%)下げて25387.18ドル。ナスダック総合指数は2.8%下落。ベテランズデーで米国債の現物取引は休場。

  パシフィック・ライフ・ファンド・アドバイザーズの資産配分担当責任者、マックス・ゴクマン氏は「中間選挙がめずらしく予想通りだったため、いったんは安心感から相場が上昇したが、ファンダメンタルズにとってそれが何を本当に意味するのか、投資家は考えるようになった」と指摘。「大した意味はない。年末にかけてボラティリティーが続くだろう。重要イベントはG20での米中首脳会談と、英国とEUの離脱合意、そして12月FOMCだ」と説明した。

  ニューヨーク原油先物相場は11営業日続落。一時は上昇していたが、トランプ米大統領のコメントを受けて下げに転じた。石油輸出国機構(OPEC)のバルキンド事務局長が2014年並みの供給超過を警告した一方、トランプ氏はツイッターでサウジとOPECは減産するべきではないと述べた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限の終値は、26セント(0.4%)安の1バレル=59.93ドル。ロンドンICEの北海ブレント1月限は6セント下げて70.12ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続落。ドル高で金の投資妙味が低下した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.4%安の1オンス=1203.50ドルで終了した。一時は1201.80ドルに下げ、10月11日以来の安値を付けた。
原題:U.S. Stocks Decline on Tech Woes; Dollar Rallies: Markets Wrap(抜粋)
原題:Oil Continues Record Slide Despite Saudi Talk of Supply Cuts(抜粋)
原題:WTI Slides for 11th Straight Day as Trump Criticizes OPEC: Chart(抜粋)

◎欧州債:イタリア債下落、予算案の再提出期限迫る-ドイツ債上昇

  12日の欧州債市場でイタリア債は下落。55億ユーロの入札が控えているほか、EUに再提出する2019年予算案の期限が13日に迫っている。ドイツ債は英国債につれた動きとなり、取引終了にかけて上げ幅を削った。

  • イタリア債の利回り曲線はベアフラット化。10年債利回りのドイツ債に対するスプレッドは306ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、月内最大に拡大した
  • 英国のEU離脱計画の行き詰まりで英国債は上昇していたが、FTが離脱協定の文言はほぼ整ったと伝えたことから、上げ幅を縮小した
  • ドイツ10年債利回りは2bp下げて0.39%、フランス10年債利回りは2bp低下して0.77%、イタリア10年債利回りは4bp上げて3.45%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Drop, Bunds Gain; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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