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ドル114円台乗せ、株反発や米経済指標など支えー欧州通貨は下落

更新日時
  • 早朝の113円65銭から一時114円09銭まで上昇
  • ユーロ、最悪シナリオはイタリアがEU無視して予算編成ーみずほ銀
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東京外国為替市場のドル・円相場は小幅上昇し、1ドル=114円台に乗せた。日本株や中国株の反発、米経済指標などが支えとなりドル買い・円売りがやや優勢となった。一方、イタリア財政問題や英国の欧州連合(EU)離脱交渉難航など政治不安が重しとなり、ユーロやポンドは対ドルで下落した。

  • 12日午後3時30分現在のドル・円は前週末比0.2%高の1ドル=114円07銭

    
  あおぞら銀行の諸我晃総合資金部部長は、「きょうは米国が休みで、基本的にドルが動く材料があまりない。どちらかというとユーロが結構売られており、これを受けてドル買いになっている」と説明。「ドル・円は株の方が反応しやすいだろう」とも述べた。

  12日の東京株式市場は小反発。日経平均株価は前週末比19円63銭(0.1%)高の2万2269円88銭で引けた。ベテランズデーの祝日で12日の米債券市場は休場。米国では、14日に10月の消費者物価指数(CPI)、15日にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長講演や10月の小売売上高・輸入物価指数の発表などが予定されている。

  ステート・ストリート銀行の若林徳広在日代表兼東京支店長は「米物価は意外と強い。米CPI高い数字の予想も出ている。伸びが前月を上回るか注目」とみる。さらに「トランプ米大統領から批判を受けても、FRBは引き続き利上げ方向。米利上げサイクルが続くかを見極めたい」とも述べた。  

  10月の米CPIの市場予想は、前月比0.3%上昇、前年比2.5%上昇。9月は前月比0.1%上昇、前年比2.3%上昇だった。米労働省が9日に発表した10月の生産者物価指数(PPI)は前月比0.6%上昇、前年比2.9%上昇といずれも市場予想を上回る約6年ぶりの大幅な伸びとなった。

ドル・円相場の推移

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.2%安の1ユーロ=1.1311ドル。一時1.1302ドルと10月31日以来のユーロ安・ドル高水準を付けた。ポンド・ドル相場は0.6%安の1ポンド=1.2901ドル。一時1.2883ドルと1日以来のポンド安・ドル高水準。

  イタリアは13日に、修正予算案をEUへ提出する期限を迎える。また英国のEU離脱交渉を巡りメイ首相の提案に反対し、ジョンソン下院議員が運輸担当閣外相を辞任した。

  ステート・ストリート銀の若林氏は、「朝方にハードブレグジット(強硬な英EU離脱)報道でポンドも売られた」と指摘。「ユーロ・ドルは、なかなか上昇せず、一方的な取引は期待できない」と述べた。

  一方、みずほ銀行の唐鎌大輔チーフマーケットエコノミストは、イタリアのサルビーニ副首相発言が「少し嫌気されているのかもしれない。最悪シナリオはイタリアがEUを無視して予算編成すること」と説明、ユーロに下落リスクがあるとの見方を示した。

サルビーニ伊副首相発言に関する記事はこちらをご覧下さい。
  

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