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Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

中国の高級品需要が伸び悩む中、アジアのヘッジファンドが健闘

  • オプティマス・キャピタルのファンドは弱気な手法で10月乗り切る
  • 人民元の軟化と株価の下落が中国の消費を抑制する可能性
Women's shoes sit on display inside a Christian Dior SE store in Shanghai, China, on Saturday, June 10, 2017. Christian Dior SE Chief Executive Officer Sidney Toledano is optimistic the European economy will do better in the coming years, especially with recently elected French President Emmanuel Macron’s promises to reform labor market regulations.
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

世界のヘッジファンドの運用成績がここ7年で最大の低下を示した1カ月間に、中国の高級品需要が後退し、あるアジアのヘッジファンドの形勢逆転につながった。

  中国の富裕層が財布のひもを引き締める中、オプティマス・キャピタルは欧州の高級品関連企業が打撃を受けると予測した投資で利益を得た。トーマス・ウォン最高投資責任者(CIO)は香港で、運用資産3億5000万ドル(約400億円)のオプティマス・グローバル・アルファ・ファンドの弱気な投資が10月に、買い持ち(ロング)と売り持ち(ショート)を合わせたポジションの約10%に膨らんだことを明らかにした。ヘッジファンド全体のリターンがマイナス約3%と2011年9月以降で最低に落ち込む中で、同ファンドのリターンはプラス0.7%と、厳しい状況だった10月を切り抜ける一助となった。

   オプティマスはニュースレターで、アジア人富豪をテーマとしたヒット映画「クレイジー・リッチ」にちなんで「クレイジー・リッチのアジア人はもういない?」と問い掛け、高級品需要の伸びをけん引した中国人の需要の急速な鈍化に伴うリスクを強調した。メーカーが見通しについて神経質になる中、ウォン氏は高級品業界が少なくとも来年4-6月(第2四半期)にかけて軟調と予想する。

  貿易摩擦と人民元安が中国の消費者信頼感に打撃を与える一方、同国の株式と不動産相場の下落が富裕層の消費を抑制するかもしれないと、オプティマスは10月のニュースレターで指摘した。中国の株式市場はスイスの腕時計メーカー、フィナンシエール・リシュモンスウォッチ・グループの株価の先行指標となっている。

中国の通貨・株価下落で高級品関連株も不調

  ウォン氏によれば、8月に欧州の高級品関連会社に重点を置き始めたオプティマスのファンドは今月、これらの企業の株価が下落したため、弱気な投資を「大幅に」減らした。個別の企業名は特定しなかった。弱気な投資スタンスによる利益は10月中に同ファンドの利益全体の30%を占めた。

  同ファンドの今年のリターンはプラス約16%。一方、ユーレカヘッジ・アジア・ロング・ショート・エクイティーズ・ヘッジファンド指数の1-9月のリターンはマイナス6%だった。報告数が対象ファンド全体の25%未満にとどまっている10月の暫定数値によれば、年初来リターンはマイナス9.1%で、08年以降で最低水準となっている。

原題:Asian Hedge Fund Scores as China Appetite for Luxury Hits a Wall(抜粋)

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