Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

TOPIX続落、景気・業績不透明感や米金利低下-電機や銀行下げ

更新日時
  • 米原油先物は史上最長の10営業日続落、米10年債利回りは低下
  • 内需ディフェンシブ関連は堅調、決算評価のダイフクや三井不高い
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

12日の東京株式相場はTOPIXが続落。原油など商品市況安による景気先行き不透明感から電機や素材など景気敏感業種、決算失望の三井金属や太陽誘電などが売られた。米国金利低下から銀行株も安い。半面、食料品や陸運など内需ディフェンシブ業種は上昇、ダイフクや三井不動産は高い。

  • TOPIXの終値は前営業日比0.1%安の1671.95
  • 日経平均は0.1%高の2万2269円88銭と反発

  アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパンの寺尾和之最高投資責任者は「第1四半期に比べて第2四半期の業績モメンタムは落ちてきている。これ以上悪くならないのか、投資家はまだ自信が持てない」とした上で、「米国は利上げを続ける形で好材料に乏しいとあって、先行きへの不安から上値を買いに行きにくい」と述べた。

東証

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  9日のニューヨーク原油先物相場は0.8%安の1バレル=60.19ドルと史上最長の10営業日続落となったほか、ロンドン金属取引所(LME)の金属指数は3日ぶり反落した。米国株市場では半導体メーカーのスカイワークス・ソリューションズがスマートフォン需要の減速を示唆する決算が嫌気されて8.1%安と急落。米10年債利回りは3.18%と5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下した。国内では決算発表が先週末にピーク日を迎え、三井金やNOK、堀場製作所、太陽誘電が決算失望から売られた。

  アイザワ証券の清水三津雄日本株ストラテジストは「米国経済は足元は良好だが、来年はピークアウトだろう。米国のドル高や金利上昇から新興国景気も懸念があり、来年春以降の世界経済には漠然とした不安感がある。企業業績も先行きは楽観できない」と指摘する。原油の長期下落についても「背景には世界的な需要減速への懸念がある」との見方を示す。

  もっとも、ドル・円相場が1ドル=114円近辺で安定する中、TOPIXは朝方の売り一巡後は徐々に下げ渋ったほか、日経平均は小反発となった。食料品や陸運、医薬品など景気に左右されにくい内需ディフェンシブ業種は総じて上昇。企業決算では通期営業利益計画を上方修正したダイフク、通期純利益予想を上方修正した三井不動産は買われた。

  大和証券の高橋和宏株式ストラテジストは「企業業績はしっかりしている面がある。ドル・円が会社計画に対して円安傾向で推移する中でアナリストの来年度増益見通しは変わっていない」と評価。外部環境から日本株は上値を追うタイミングではないとしながらも、「日経平均は2万3000円水準に向けて戻りを試す状況は依然変わっていない」とも話していた。

  • 東証33業種では石油・石炭製品、非鉄金属、海運、サービス、電機、銀行、証券・商品先物取引、鉄鋼などが下落
  • 繊維、機械、食料品、建設、陸運、電気・ガスは上昇
  • 東証1部売買代金は2兆1530億円と3週間ぶりの低水準、12日の米債券市場はベテランズデーの祝日で休場が予定されることもあって売買は盛り上がらなかった
  • 値上がり銘柄数は887、値下がりは1142
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