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FRBが初の監督・規制報告公表、米大手行の半数近くが要件満たさず

米連邦準備制度理事会(FRB)は、大手行の4割以上がリスク管理の基準を満たせていないと、新たな報告書で指摘した。

  FRBは銀行業界について評価した「監督・規制報告」をこのほど初めて公表。報告は資本や流動性準備の高さなど、業界の健全性に数々の明るい側面があることに言及。その一方で、金融システムに対する重大なリスクは今、経営ミスやサイバー攻撃、銀行システムの保護の失敗などから生じる可能性があると指摘。こうした欠陥が一因で、健全性評価で5段階の上位にある「強固」あるいは「要件を充足」に分類されなかった銀行はかなりの数に上る。

  FRBは報告で「大半の機関は、資本計画や流動性管理など監督上の重点分野で改善を見せたが、一部は特定のリスク管理分野で監督上の期待を満たすよう引き続き取り組んでいる」と指摘した。評価段階の下位は「並」、「最低限満たす」、「要件満たさず」で、最後の二つは重大かつ喫緊の問題があるか、近く破綻する可能性すらあることを意味する。

  この報告書によれば、銀行業界の収益性は大きく伸びており、健全性の指標である株主資本利益率(ROE)は10年ぶりの高水準にある。また、銀行融資は着実に拡大し、融資額が過去5年では30%増加したと指摘した。

  クオールズFRB副議長(銀行監督担当)は来週、上院と下院のそれぞれの委員会が開く公聴会に出席し、FRBの監督の取り組みについて証言する。

原題:Almost Half of Big U.S. Banks Failing to Satisfy Fed Supervisors(抜粋)

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