Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

ドル・円が1カ月ぶり高値圏、12月の米利上げ期待で一時114円台回復

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  • 114円09銭まで上昇後は米金利上昇一服やアジア株安で伸び悩み
  • 金利面でのリードさらに広げる局面でドル高は自然な流れ-三菱モル
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

東京外国為替市場のドル・円相場は1カ月ぶり高値圏。12月の米利上げ期待から一時1ドル=114円台を回復し、その後、米金利の上昇一服や軟調なアジア株を背景に伸び悩んだ。

  9日午後3時8分現在のドル・円は前日比0.1%安の113円94銭。米金利の上昇を背景にドル高が進んだ海外市場の流れを引き継ぎ、早朝に114円09銭と先月5日以来の高値を記録。その後値を戻したが、下値は113円83銭までとなった。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジストは、「1カ月ぶりの114円回復ということで達成感が出た」とドル・円の伸び悩みを説明。その上で、「最も流動性の高い基軸通貨ドルの金利が先進国で一番高く、それが年末にかけてさらにリードを広げていく局面で、ドルが高くなるのは自然な流れ」とし、ドル・円も年内は上昇しやすいとの見方を示した。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は8日公表の声明で、企業設備投資の鈍化に言及しながらも、「さらなる漸進的な」利上げを継続するとの方針を維持。フェデラルファンド(FF)金利誘導目標は市場の予想通り、2.00-2.25%のレンジで据え置いた。FOMC声明発表後、米債利回りは上昇幅を拡大し、為替市場ではドルが一段高となった。

  三井住友銀行の山下えつ子チーフエコノミスト(ニューヨーク在勤)は、「12月に利上げはありそうとマーケットは受け止めた」とし、来週発表の小売売上高などの米経済指標が「そこそこ強ければ、米金利が上がる形でドル・円も比較的上方向のトレンドが出てくる」と予想した。

  ユーロ・ドル相場は0.2%安の1ユーロ=1.1343ドル。イタリア財政赤字懸念や全般的なドル高が重しとなり、一時1.1341ドルと1日以来の安値を更新した。ユーロ・円相場も1ユーロ=129円後半から同前半へ下落。欧州連合(EU)の欧州委員会は8日、イタリアの財政赤字が2020年にEU規則上限を超えるとの見通しを示した。イタリアのコンテ首相は9日にユーログループのセンテノ議長とローマで会談する。

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