ゴールドマンが尻込みしたスペースXのローン案件、BofAが代行

  • スペースX、幹事銀行変更後7.5億ドルの借り入れ目指す
  • マスク氏と緊密な関係あるとされるゴールドマンの交代には驚きも

米実業家イーロン・マスク氏

Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

米実業家イーロン・マスク氏は世界の輸送を刷新し火星に植民地を作ることを探究し、スタッフに度々無謀な要求を行うが、同氏率いる宇宙ベンチャー企業スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)のローンで求めた条件は、ウォール街で最も緊密な関係のある金融機関にとってすら過大な要求だった。

  スペースXが目指す5億ドル(約570億円)のローンで融資に応じる投資家を調査していたのはつい先週までは、ゴールドマン・サックス・グループだった。しかし、融資に関心を持つ関係者が7日にマンハッタンのフォーシーズンズ・ホテルの朝食会に集まった時には、バンク・オブ・アメリカ(BofA)が7億5000万ドルの案件として取り仕切っていた。

  今回の交代劇はバンカーや投資家を驚かせた。ゴールドマンはウォール街の金融機関の中でマスク氏との関係が最も緊密だと広く受け止められているためだ。ゴールドマンはテスラの2010年の新規株式公開(IPO)で主幹事を務めたほか、昨年も18億ドルの債券発行を取りまとめた。また、同社を1株当たり420ドルで株式非公開化するという短命に終わった試みでも助言した。一方、BofAはスペースXと融資の関係があるものの、企業債務の高リスク分野を敬遠していた。

  事情に詳しい複数の関係者によると、スペースXは将来的に債務を増やせる広い裁量を求めたため、ゴールドマンは二の足を踏んだ。これは規制当局からレバレッジドローン市場でのリスクテークを疑問視されている銀行の不安を浮き彫りにしている。

  BofAとゴールドマン、スペースXの担当者はコメントを控えた。

原題:After Goldman Balks, Musk Turns to BofA to Handle SpaceX Loan(抜粋)

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