通貨危機後のトルコとアルゼンチン、不況続く公算大-ムーディーズ

  • 両国は「海外資金調達へのエクスポージャーが比較的高い」
  • トルコはリラ安と金利上昇で来年前半までマイナス成長の可能性

トルコとアルゼンチンの通貨危機は過ぎ去ったようだが、経済への悪影響は向こう数四半期に顕在化する恐れがあると、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは指摘した。

  先進国と新興国全般で成長が減速する状況にあって、リラとペソの下落が経済の急激な落ち込みにつながるだろうと、ムーディーズは8日のリポートで分析した。両通貨は世界で今年最もパフォーマンスが悪い。

  主要国の金融引き締めと貿易摩擦が世界の投資を落ち込ませる中で、「海外資金調達へのエクスポージャーが比較的高い」トルコとアルゼンチンは「最も影響を受けやすい」とムーディーズはみている。

  ムーディーズによると、トルコ経済はリラ安と金利上昇が打撃となり、今後は来年前半までマイナス成長が続く可能性が高い。アルゼンチンも国際通貨基金(IMF)プログラムの下で進められる金融・財政の立て直しに伴い2020年まで成長率はプラスに転換しない見通しという。

  トルコの「2桁のインフレ率と金利の急上昇、銀行融資の抑制が家計の購買力や個人消費」、投資の重しになる公算が大きいとした。

  トルコ経済は今年1.5%伸びた後、来年は2%のマイナス成長に転じるとムーディーズは見込む。アルゼンチンに関しては今年マイナス2.5%、来年マイナス1.5%を予想する。

原題:Moody’s Warns on Recessions After Crises in Turkey and Argentina(抜粋)

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