11月8日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが114円台に上昇、ユーロは安い-加ドルは下落

  8日のニューヨーク外国為替市場ではドルがここ1週間余りで最大の上げ。米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を据え置いた上で、「さらなる漸進的な引き上げ」の方針をあらためて示した。一方、ニューヨーク原油市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が弱気相場入りし、カナダ・ドルをはじめとする資源国通貨に重しとなった。主要10通貨ではユーロの下げが目立った。

  ドルは主要10通貨の大半に対して上昇。午後にストップロスの買いが誘発された。カナダ・ドルは約2カ月ぶり安値に値下がり。カナダと米国との貿易面での合意を巡り、米国による文書内容変更の動きにカナダが反発しているとの一部報道が流れた。

  サウジアラビア政府系シンクタンクが、石油輸出国機構(OPEC)を解体した場合の影響について研究を開始したと一部で報じられた後、WTIは弱気相場入り。カナダ・ドルは大きく下げた。

  円は対ドルで約1カ月ぶり安値。ユーロはクロス取引やストップロスの売りが影響して値下がりした。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.6%上昇。ドルは対円で0.5%高の114円06銭。ユーロは対ドルで0.5%安の1ユーロ=1.1366ドル。カナダ・ドルは0.3%安の1米ドル=1.3151加ドル。一時0.5%安となった。

欧州時間の取引

  欧州時間はFOMCの政策決定を控えてドルが主要通貨に対し高安まちまち。主要10通貨ではスウェーデン・クローナが大きく上昇した。政策見通しに関するスウェーデン中央銀行総裁の発言に反応した。
原題:USD Up After Fed, Cross-Related Sales Hamper Euro: Inside G-10(抜粋)
Dollar Steadies Before FOMC, Swedish Krona Rallies: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:S&P500種が反落、原油は弱気相場入り

  8日の米株式市場ではS&P500種株価指数が反落。米金融当局が12月に追加利上げを実施する姿勢を堅持したことから、ドルが上げ幅を拡大した。米国債はほぼ変わらず。

  • 米国株はS&Pとナスダック総合が反落、ダウ平均は下げ埋める
  • 米国債は総じて軟調、10年債利回り3.24%
  • NY原油は弱気相場入り、過剰供給不安で9日続落
  • NY金は4日ぶり反発、米中間選挙受けドルが下落

  モバイル決済サービスのスクエアが市場予想を下回る業績見通しを示し、ロクが発表した決算で成長減速が明らかになったことから、ハイテク銘柄が不振だった。エネルギー銘柄も大幅安となり、S&P500種を押し下げた。この日は原油先物が弱気市場入りした。

  S&P500種は前日比0.3%下げて2806.83。ナスダック総合指数は0.5%安。一方、ダウ工業株30種平均は10.92ドル(0.1%未満)高い26191.22ドル。ニューヨーク時間午後4時50分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満上昇し3.24%。

  ニューヨーク原油先物相場は9営業日続落。10月高値からの下げが20%を超え、弱気相場と定義される領域に入った。在庫増加ペースが予想を上回っていることから、原油が100ドルを付けるとの投機家の期待は打ち砕かれた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は1ドル(1.6%)安の1バレル=60.67ドルと、3月以来の安値で終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は1.42ドル下げて70.65ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。先週の米新規失業保険申請件数が雇用市場の堅調を示し、米金融当局がタカ派的な政策姿勢を維持するとの見方が強まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.3%安の1オンス=1225.10ドルで、FOMC声明発表前に終了した。

  FOMCは今回金利を変更しないと事前に予想されていたため、投資家は2019年の政策引き締めペースに関する手掛かりに注目した。FOMC声明は「経済活動は力強いペースで拡大している」、また雇用の伸びが「力強い」とした上で、政策金利の「さらなる漸進的な」引き上げを見込むことをあらためて示した。

  米労働省が朝方発表した先週の週間失業保険申請件数は、前週比1000件減の21万4000件。約50年ぶり低水準にとどまり、雇用市場の堅調さを浮き彫りにした。

  FOMC声明は9月からほとんど変化がなく、米国債相場はほとんど反応しなかった。
原題:Stocks Pull Back as Dollar Strengthens After Fed: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Mixed, Curve Flattens Further After No-Surprise FOMC
WTI Crude Enters Bear Market as Oversupply Threat Pressures OPEC
PRECIOUS: Gold Declines as U.S. Jobs Suggest Fed to Stay Hawkish

◎欧州債:イタリア債下落、英国債も安い-離脱交渉大詰めとの報道

  8日の欧州債市場でイタリア債が下落。EUがイタリアの赤字は拡大すると予想していることが手掛かりとなった。フランスとスペインの入札をこなした後、ドイツ債は下げ幅を縮小した。英国債は下落。EU離脱交渉が最終段階を迎えているとの見方が背景。

  • イタリア債は下落。欧州委員会は同国財政赤字の対GDP比は来年に2.9%、20年には3.1%へ拡大するとの見通しを示した
    • 10年債利回りのドイツ債に対するスプレッドは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大して293bp
  • ドイツ債は下げ幅を縮小。フランスとスペインの入札は需要が前回よりも旺盛だった
  • 英10年債のパフォーマンスはドイツ債と米国債を下回った。英紙タイムズの報道によると、完全な離脱合意と政治宣言の概要が13日午後に発表される見通し
  • ドイツ10年債利回りは1bp上げて0.46%、フランス10年債利回りは1bp上昇して0.82%、イタリア10年債利回りは6bp上げて3.39%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Drop, Bunds Trim Fall; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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