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Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米中間選挙後の債券トレーダー、米利上げと供給リスクに備える

  • 市場は米金融当局の追加引き締めを引き続き想定
  • トランプ大統領はインフラ支出で民主党と協力する余地も
The Marriner S. Eccles Federal Reserve building stands in Washington, D.C.
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米国の中間選挙後の米国債市場は比較的平穏だったが、この状況は長続きしないかもしれない。債券トレーダーは歳出や借り入れを巡る議会紛糾の可能性を予想し、膨らむ国債供給や連邦準備制度による引き締めなどのリスクに注目している。ねじれ議会の出現はおおむね市場の予想通りだったが、それが米経済や財政政策、米国の債券市場に最終的にどのような意味を持つかは、引き続きはっきりしない。

主要ポイント

  • 米利上げの行方:米経済指標の堅調さや、ようやく上向いたインフレ率を前提に連邦準備制度は漸進的な利上げを継続する構えだ。連邦公開市場委員会(FOMC)は、8日に政策決定を発表する。フェデラルファンド(FF)金利先物市場には12月の利上げが織り込まれており、2019年については2回の追加利上げが想定されているが、FOMC参加者は来年3回との見通しを示唆
  • 供給懸念:投資家は既に過去最大規模の米国債入札を消化する必要に迫られているが、さらなる増発の可能性がある。民主党の下院での多数派奪回を受け、インフラ支出を巡る不安が浮上しており、トランプ大統領は7日の記者会見で、民主党が制する下院とならディールメーキングが容易になるかもしれないと述べた。加えて、最近の国債入札では需要が弱まる兆候が既に表れている
  • 財政の期限:短期金融市場トレーダーは、財政上の期限が一段と大きく立ちはだかる中で、波乱に見舞われることもあり得る。12月7日には現在の暫定予算に基づく支出権限が期限切れを迎える。その後、来年の最大のリスクは債務上限を巡る長期戦だ。トランプ大統領は記者会見で、政府機関の閉鎖戦略は必要ないかもしれないと語った。
  • 外交政策:トランプ大統領は内政でうまく立ち回る余地が一段と限られるため、貿易戦争をエスカレートさせ、国際問題に注意を向ける可能性もある。そうなれば中国人民元や新興国市場のさらなる動揺を招き、やがては米国資産にも影響しかねない。

原題:Bond Traders’ Roadmap After Midterms: Fed Hikes and Supply Risks(抜粋)
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