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TOB受けたユーシン株、統合期待で12年ぶり高値-前日謎めく上げも

  • ミネベアミツミが完全子会社化へ、TOB価格は1株985円
  • ミネベア株も13%高、自動車向けでプレゼンス高まるとアナリスト

自動車電装品メーカーのユーシンの株価が8日の取引で連騰。極小ベアリングの世界的メーカーであるミネベアミツミが7日、株式公開買い付け(TOB)で完全子会社化すると発表し、両社のシナジー効果を期待する投資家からの買いが膨らんだ。

  ユーシン株は一時13%高の984円と2006年9月以来の高値を記録、ミネベアによるTOB価格(985円)にさや寄せした。ミネベアも一時13%高の1938円と大幅反発し、上昇率は昨年11月9日(14%)以来、1年ぶりの大きさとなった。

  SMBC日興証券の渡辺洋治アナリストはリポートで、ミネベアはユーシンとの統合により、自動車向け売り上げが3000億円規模に拡大し、プレゼンスも高まると予想。工場の相互活用による効率的な生産、部品内製化も相互に可能で、「統合のシナジーが期待される」と分析した。

  ミネベアのユーシンに対するTOBは、ユーシンの決算発表と同時の7日午後3時に公表された。しかし、同日のユーシン株は午前の取引終了前からじりじりと上げ幅を広げ、結局前の日に比べ13%高の867円と大幅高で終えていた。

  スーチョーCSSDキャピタル・マーケッツの日本株責任者、アンドルー・ジャクソン氏(シンガポール在勤)は電話取材で、「これほどあからさまな例は久しぶりだ」と指摘。「調査しなくてはならない。何も出てこなかったら驚きだ」と話した。

  ミネベアとユーシン、金融庁の担当者は7日の株価の動きについての回答を控えると述べた。

ユーシンとミネベアミツミの過去2営業日のチャート
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