ドル・円は小幅高、米中間選挙後の株高でリスク選好-FOMC見極め

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  • 午後に一時113円74銭まで上昇、1カ月ぶり高値に迫る
  • 株回復でリスクオン、ドル・円はクロス円支えにじり高ーCIBC

東京外国為替市場のドル・円相場は小幅上昇。米中間選挙後の日米株価上昇を背景にリスク選好の流れが強まり、ドル買い・円売りが優勢となった。円は主要通貨に対してほぼ全面安。

  • 8日午後3時22分現在のドル・円は前日比0.1%高の1ドル=113円61銭
  • 朝方の113円48銭から水準を切り上げ、午後に一時113円74銭まで上昇し7日東京市場で付けた1カ月ぶり高値(113円82銭)に迫る

  
  CIBC証券金融商品部の春木康部長は、「米中間選挙の不透明要因がなくなった中で、リスクオン環境に戻る第一歩を踏み出したという感じ。ドル・円はクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)の支えもありじり高となっている」と説明。ただ、「113円台後半に上昇し、年初来高値114円55銭が近づく中、どこまで円を売る人がいるか不透明」とも述べた。

  前日の米国株の大幅続伸を受けて、8日の東京株式相場は大幅反発。日経平均株価は前日比401円12銭(1.8%)高の2万2486円92銭で引けた。

  米国では8日、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表される。市場では金融政策の現状維持が見込まれている。フェデラルファンド金利先物相場に基づき推計される12月の米利上げ確率は8日時点で78%程度。

  SMBC信託銀行プレスティアの二宮圭子シニアFXマーケットアナリストは、「12月の利上げは既定路線だが、来年の利上げが3回なのか、できるかどうかの手掛かりが得られるかに注目したい」と指摘。日米金利差を好感したドル高・円安に対して、月末の米中首脳会談や米国の対日強硬姿勢強化への警戒感などがスピード調整になるとの見方を示した。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.1435ドル。前日に一時1.1500ドルと10月22日以来のユーロ高・ドル安水準を付けた。ユーロ・円相場は、0.1%高の1ユーロ=129円90銭。英国の欧州連合(EU)離脱交渉進展への期待がユーロの支えとなっている。

  ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリストは、「英国のEU離脱では合意に向かって少しずつ歩みを進める印象。英国とEUより、メイ政権と議会の関係に注目」とみる。

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