トルコ、依然として新興国市場で最も脆弱-その次はアルゼンチン

  • 2カ国に続いてもろいのは南アフリカ共和国とエジプト
  • 新興国市場の中で最も力強いのはタイとロシア、サウジアラビア

トルコの資産に対する投資家心理は9月以降に改善したが、それは経済のファンダメンタルズに何の影響も与えていないため、同国は新興国市場の中で外的ショックに最も弱い状況にあるとブルームバーグ・エコノミクスが指摘した。

  トルコはインフレ率がアルゼンチンに次いで高く、中央銀行の目標を大きく上回っている。さらに経常赤字見通しが新興国市場の中で最も深刻だと、ブルームバーグ・エコノミクスのエコノミスト、スコット・ジョンソン、ジアド・ダウドの両氏が分析した。9月にトルコ中銀が6.25ポイントの利上げを実施し同国と米国の関係が改善してからトルコ・リラは大きく持ち直したが、ドルに対し年初来では依然29%下げている。

  この分析によると、トルコに次いで脆弱(ぜいじゃく)なのはアルゼンチンで、南アフリカ共和国とエジプトがそれに続く。

新興国市場脆弱性スコアカード

  10-12月(第4四半期)は通貨と債券が株式に比べよく持ちこたえているが、売り浴びせのきっかけとなり得る逆風は多い。月内に米国と中国が貿易摩擦を緩和できるかどうかは予断を許さない。米国では金利の上昇が続き、ドルは安定的に推移している。

  JPモルガン・アセット・マネジメントのグローバル市場ストラテジスト、ハンナ・アンダーソン氏(香港在勤)は、「投資家は今後ますます選択的になる必要があるだろう。市場心理を悪化させた逆風の一部は今も存在する」と述べた。

  一方でタイとロシア、サウジアラビアは新興国市場の中で最も力強いと、同分析は結論付けている。

原題:Most Vulnerable Emerging Market of Them All Is Still Turkey (1)(抜粋)

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