トレーダーはトランプ大統領の中間選挙後の協調姿勢を期待か

  • 選挙結果は予想通りだったが、市場では大きな懸念示されず
  • 政策課題に関連の銘柄や対中エクスポージャーが大きい銘柄が上昇

トランプ大統領

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

トランプ米大統領が野党民主党や中国との間でディールを実現する時が訪れたのだろうか。

  米中間選挙は「ねじれ議会」と法案審議停滞の可能性という大半の世論調査通りの結果となったが、11月に入ってからの相場反発の中心となっていた銘柄は上振れの兆しを示している。トランプ大統領と新たな党派的勢力図の下で講じられる通商・財政政策に投資家は強気のようだ。

  上場投資信託(ETF)「グローバルX・USインフラストラクチャー・デベロップメント」(コード「PAVE」)は今月最初の4営業日で4.6%上昇。S&P500種株価指数の1.6%上昇を上回るペースで値上がりした。

  トランプ氏が大統領選に勝利した場合に最もアウトパフォームしそうな銘柄としてモルガン・スタンレーが以前に選んだ株式バスケットは今月5.5%上昇。折しも、議会承認が必要なトランプ氏の政策課題に対して今後、党派を超えた支持が一段と求められることになりそうだ。同バスケットは6日の投票日までの6営業日で9.1%上昇。2016年11月にトランプ氏が大統領選を制して以来、最大の上げとなった。

  しかし、トランプ政権と与党共和党が、民主党と協調し合うような新たな局面が訪れるという考えには、ウォール街の一部から冷水を浴びせる指摘もある。ゴールドマン・サックス・グループのエコノミスト、アレック・フィリップス氏は「われわれの見解では、分裂議会が大型インフラプログラムの立法化に動く公算は小さい」との分析を示した。

  一方で世界的な協調は実現するのだろうか。中国へのエクスポージャーが並外れて大きい銘柄も11月に入って3.7%上昇し、米国株反発に一役買った。

  ただこれにも警告が伴う。国内での政策余地が一段と限られたトランプ大統領は海外の問題に重点を置き、貿易戦争を激化させる恐れがある。結局のところ、これは「トランプ氏が議会承認を必要としない分野だ。すなわち財政面で政策発動の余地がないため貿易を巡る言動が激化するかもしれない(それ以外に同氏ができることはあまりない)」と、フューチャーズ・ファーストの債券アナリスト、リシ・ミシュラ氏は記した。

原題:Traders Bet Trump Will Get Along With Everyone After Midterms(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE