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マツダ:次世代エンジン搭載の新型「アクセラ」公開へ、燃費3割向上

  • 初採用のスカイアクティブXは、マイルドハイブリッドで活用へ
  • 電動車投入で2021年からの欧州の環境規制強化にも対応できると社長

マツダは8日、今月末から開催される米ロサンゼルス自動車ショーで、独自開発の次世代エンジン「スカイアクティブX(エックス)」を初搭載した新型車「アクセラ」(海外名:マツダ3)を公開すると発表した。

Mazda Motor Corp.'s new Mazda 3

新型「アクセラ」のティザー画像

Source: Mazda Motor Crop.

  スカイアクティブXは出力の高いガソリンエンジンと燃費の良いディーゼルエンジンのそれぞれの利点を両立させた内燃機関。ディーゼンエンジンで採用される圧縮着火によってガソリンを燃焼させるエンジンの実用化に世界で初めて成功した。

  丸本明社長はブルームバーグなどとのインタビューで、スカイアクティブXはエンジン駆動をモーターで支援する「マイルドハイブリッド」に搭載していくと説明。次世代エンジンに電動化技術を組み合わせることで3割以上の燃費向上を見込み、大気汚染物質の排出も抑えられるという。「グレードの高い車種から搭載し、普及させていく」として、対象車種を多目的スポーツ車(SUV)にも広げていく考えも示した。

  マツダは10月、2030年に生産する全ての車に電動化技術を搭載すると発表。一方、純粋な電気自動車(EV)の比率は5%にとどまり、残り95%はマイルドハイブリッドやプラグインハイブリッドとなる。ガソリンエンジンなど内燃機関の理想を追求し、極限まで二酸化炭素(Co2)の排出削減に取り組む方針だ。

Mazda Motor CEO Akira Marumoto

マツダの丸本社長

Source: Mazda Motor Crop.

  欧州連合(EU)では自動車の排ガス・燃費測定方法についてより厳しい基準が9月から導入された。二酸化炭素排出量の平均が目標値に届かなければ罰金が課せられ、21年には排出量の目標値がさらに厳格化される。マツダは今期、欧州での環境規制強化の影響として100億円の引当金を計上する。

  モルガン・スタンレーMUFG証券の峯嶋廣太アナリストは、9月のリポートで欧州での環境規制の強化により最も影響を受ける可能性が高い日本車メーカーとしてマツダを挙げた。次世代モデルの販売動向次第では罰則金の引当金積み増しなどの可能性も否定できないとした。丸本社長はスカイアクティブXを搭載したマイルドハイブリッドのほか、電気自動車やプラグインハイブリッドも今後投入するとして「計画通りに行けば21年にはペナルティーの支払いから解放される」と述べた。

  資本提携するトヨタ自動車との関係について丸本社長は競争領域ではライバルであり、協調領域では協議を進めるのが基本原則だと指摘した上で、スカイアクティブXは「マツダの独自性であり、強みであり、ブランドの1つ」だとしてトヨタに提供することは考えていないとした。

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