日産:北米販売奨励金の大幅減ならず、7-9月営業益は21%減

更新日時
  • 為替や原材料価格の高騰も逆風に、市場予想を大きく下回る
  • 通期予想は据え置き、上方修正のホンダやトヨタと明暗が分かれる

日産自動車は7-9月期の営業利益が前年同期比21%減の1012億円だったと発表した。主力市場の北米で販売奨励金が重しとなるなか、為替相場や原材料価格の高騰、商品構成も足を引っ張り、市場予想を200億円以上下回った。通期(2019年3月期)の業績見通しは従来予想を据え置いた。

7-9月期実績
  • 売上高:2兆8161億円(市場予想2兆8534億円)
  • 営業利益:1012億円(市場予想1275億円)
  • 純利益:1304億円(市場予想1246億円)

  
  為替についてはドルでは想定レートより円安方向で推移しているものの、トルコ・リラやアルゼンチン・ペソなどの新興国通貨の下落が響いた。先に決算を発表していたホンダとトヨタ自動車はともに通期の予想を上方修正したのと対照的な決算となった。

  4-9月期の世界販売は前年同期比1.8%減の268万3000台と市場全体では需要が2%台の拡大となるなかで縮小した。中国や日本で増加したものの、米国市場では9.1%の減少で市場シェアも0.7ポイント後退の8.1%となった。

  横浜市内の本社で会見した軽部博最高財務責任者(CFO)は北米市場について販売のピークは過ぎているとし、販売奨励金についても抑制の方向で進めてきたものの「大幅に減ったというレベルに達していない」と述べた。期初に示した592万5000台の通期世界販売計画の達成についても難しくなってきているとの認識を示した。

  一方、日産は未定としていた中間配当金について、前年同期より2円増額して1株当たり28.5円とした。通期では57円の配当を予想している。日産の8日の株価は前日比0.9%高の1030円で取引を終えた。

(決算の詳細や会見での日産幹部のコメントなどを追加します。.)
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