11月7日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが下げ縮小-FOMC控え米短期金利が上昇

  7日のニューヨーク外国為替市場では、米中間選挙後に大きく下落したドルが下げを縮める展開。米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定を8日に控え、米短期債の利回り上昇が手掛かり。一方、中間選挙を受けて株価が大きく上げる中、円は値下がりした。

  ドルは主要10通貨全てに対して値下がり。ブルームバーグのドル指数は欧州時間に一時0.6%下げる場面があった。米国株は季節要因のほか、下院議長への就任が見込まれるナンシー・ペロシ議員が、インフラ支出に関して民主党としてトランプ大統領と共に取り組みたいとの考えを示したことで、財政面での追加刺激策に対する期待が高まったことが手掛かり。

  ドルは主要10通貨全てに対して値下がり。米2年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。円は下落。年末まであと2カ月となる中で季節要因も円の重しとなっている。

  ニューヨーク時間午後4時半現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%低下。ドルは対円で0.2%上昇し1ドル=113円60銭。対ユーロでは0.1%安の1ユーロ=1.1436ドル。 

  8日のFOMC政策決定に関しては、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標レンジの2ー2.25%での据え置きが広く予想されている。

欧州時間の取引

  欧州時間にはユーロがドルに対し2週間ぶり高値に上昇。米中間選挙で民主党が下院の過半数議席を奪還し、政治的な膠着(こうちゃく)状態に陥る可能性が強まったことを受けてドルが下げ、米国債が上昇したことが背景にある。イタリアのポピュリスト政権が上院の信任投票で支持を得たとの報道もユーロを支えた。
原題:Dollar Trims Losses as Traders Turn Focus to Fed: Inside G-10(抜粋)
Euro Gains a Third Day as Dollar Drops on U.S. Vote: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が大幅続伸、選挙終え安心感広がる

  7日の米株式市場では主要3指数が大幅続伸。米中間選挙を巡る不透明性が晴れ、投資家は政治が行き詰まる見通しを前向きに受け止めた。米国債は指標銘柄の大半が下落。

  • 米国株は主要3指数が大幅続伸、ダウ平均は545ドル高
  • 米国債は総じて下落、10年債利回り3.24%
  • NY原油は8日続落、米在庫の増加止まらず
  • NY金は4日ぶり反発、米中間選挙受けドルが下落

  中間選挙で民主党が下院を制し、共和党が上院の過半数議席を維持したことから、リスク選好の流れとなった。選挙の結果、トランプ減税が見直される可能性は低くなったが、金利上昇につながるような大型財政出動の可能性も弱まったと受け止められた。10月の相場急落の影響を強く受けたハイテク株が上昇を主導。大幅な制度変更のリスクが後退したことから、ヘルスケア株も高い。大麻関連株は、選挙結果や合法化反対派のセッションズ司法長官が辞任したことを背景に上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比2.1%上げて2813.89。ダウ工業株30種平均は545.29ドル(2.1%)高の26180.30ドル、ナスダック総合指数は2.6%高。ニューヨーク時間午後4時50分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.24%。

  ニューヨーク原油先物相場は8営業日続落。3月以来の安値となった。米エネルギー情報局(EIA)の統計で、米原油在庫が7週連続で増加し、生産も増えたことが明らかになったのが背景。その前には、石油輸出国機構(OPEC)が来年の減産を検討していると伝わり、日中高値まで上昇していた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は54セント(0.9%)安の1バレル=61.67ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は6セント下げて72.07ドル。

  ニューヨーク金先物相場は4営業日ぶり反発。米中間選挙で共和党の両院支配が終わったことからドルが下落し、金に買いが入った。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.2%高の1オンス=1228.70ドルで終了。

  中間選挙が総じて予想通りの結果となったことから、投資家の注目はその他の問題に戻る公算が大きい。貿易問題が引き続き最大のマクロ要因だが、8日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や、英国の欧州連合(EU)離脱問題も注目される。

  米国債は30年債を除く指標銘柄が値下がり。中間選挙の結果を受け、5年債と30年債の利回り格差は縮小、イールドカーブがフラット化した。
原題:Stocks Rally as Election Results Provide Comfort: Markets Wrap(抜粋)
USTs Mixed, Curve Holds Flattening Despite Late $1.5m/01 Block
Crude Sinks as Swelling U.S. Inventories Outweigh OPEC’s Plans
Gold, Copper Futures Rise on Weaker Dollar After Midterm Vote

◎欧州債:ドイツ債は下落、入札が影響-イタリア債は上昇

  7日の欧州債市場ではイタリア債が上昇。ドイツ債は下落した。この日の英国債は下げを埋めた。

  • イタリア債は5年債と10年債を中心に上昇した。スペイン株の指標IBEX35指数とイタリアのFTSE・MIB指数の伸びは他国の株価指数より堅調だった
  • ドイツ債は下落。10年債の入札が響いた
  • 英国債のパフォーマンスはドイツ債を上回った。メイ首相は6日の閣議で、これまでに合意したすべてについて作業を加速するよう指示したと、関係者の1人は述べた。この閣議で合意に達することはなかったが、関係者によると、複数の閣僚は数日以内に再び閣議が招集されると見込んでいる
  • ドイツ債10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上げて0.44%。フランス10年債利回りは1bp上げて0.81%、イタリア10年債利回りは6bp下げて3.34%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Gain, Bunds Decline; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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