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トランプ氏の政策アジェンダに急ブレーキか、民主党が下院過半数奪還

  • 大統領は下院での敗北を無視、「大勝利にたくさんのお祝い」
  • 大統領の政策課題は変わらないとホワイトハウスのサンダース報道官

トランプ米大統領は2年にわたり、政党や政治の慣例に縛られることなく大統領としての権限を行使してきたが、これからはそうはいかない。

  民主党が下院を制したことで、トランプ大統領が推進しようとする保守アジェンダが妨げられるとともに、政権やトランプ陣営、一族のビジネスを巡る不祥事疑惑の調査にも歯止めをかけにくくなる。

President Trump Holds MAGA Rally Ahead Of Midterm Elections

トランプ大統領

写真家:Luke Sharrett / Bloomberg

  大統領個人の納税申告書が対立勢力の手に落ちる可能性がある。見通し不良な大統領再選に向けては、経済がフル稼働を続けることがますます必要になる。

  民主党は下院で共和党から少なくとも26の議席を奪い、過半数を獲得した。上院では共和党が過半数を維持した。

  トランプ氏は7日朝、「昨夜のわれわれの大きな勝利に対し、本当に多数の人からたくさんのお祝いの言葉をもらった。貿易での合意を期待して私が出てくるのを待っていた外国(友人)もそうだ。これでみな、仕事に戻りやるべきことを片付けられる」とツイッターに投稿し、下院での敗北に一切触れなかった。

  大統領の基本的な選択肢は二つだ。インフラやヘルスケアなどの分野で超党派の妥協を目指すか、これまでと同様に移民などの問題で対立をあおり、支持者の熱狂の維持を図るかだ。

  ホワイトハウスのサンダース報道官は開票が進む6日夜に、「どの党が議会を制しても大統領の政策課題は変わらない」と記者団に述べた。「減税や経済成長、雇用創出、ISIS打倒、司法改革、オピオイド危機の解決などに注力する政権であり続ける。これらについて、民主党と協力できると考えている」と語った。

  しかし、民主党のぺロシ議員(カリフォルニア州)が下院議長に就任する見通しとなった現在、医療保険改革法(オバマケア)廃止や劇的な移民制限、追加減税を推進するトランプ氏の野望は、今後2年は頓挫しそうだ。

ペロシ氏

出所:ブルームバーグ

  下院指導部と共和党全国委員会の元報道官、ダグ・ヘイ氏は「トランプ大統領の政策法制化に急ブレーキがかかる可能性が非常に高い」と話した。

原題:Trump Constrained as Democrats Take Back Control of U.S. House(抜粋)

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