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【個別銘柄】ダイキン工やオリンパス安い、NTTは上昇

  • ダイキン工は営業利益率低下、オリンパスは通期計画下方修正
  • NTTの中期計画を三菱モルガンがポジティブ評価

7日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ダイキン工業(6367):5.7%安の12465円。19年3月期第2四半期の営業利益は前年同期比3.8%増の775億円と市場予想836億円を下回った。このうち空調事業の営業利益は前年同期比1.1%増の664億円、営業利益率が11.5%と前年同期や前期に比べて収益率が低下しているとSMBC日興証券がリポートで指摘。元々コンセンサスが高い企業でもあり、印象はネガティブと同証。インド、インドネシアといったアジア新興国の通貨安の影響に加え、原材料価格上昇の影響が続いていると分析。

  オリンパス(7733):4.5%安の3590円。同社は6日、580億円としていた従来の通期営業利益計画を24%減額修正し440億円とした。SMBC日興証券では、十二指腸内視鏡関連調査に絡む引当金という一過性要因を除けば上振れたとの見方もできるが、デジカメの下方修正もあり、第1四半期に続いて再度会社予想が下方修正されたことはネガティブと指摘する。夜明け前の暗さは株式市場の想定以上で、経営にスピードが欲しいとコメント。

  NTT(9432):4.9%高の4496円。同社は6日、中期経営戦略で24年3月期の1株当たり利益目標を約640円にした。18年3月期比で50%増をコミットメントとして示したことで、三菱UFJモルガン・スタンレー証券はポジティブとした上で、これは年率7%成長相当の水準で市場期待を上回るとリポートで指摘。19年3月期第2四半期の営業利益5335億円については、同証予想の4828億円や市場予想を上回るという。

  横河電機(6841):7.6%高の2335円。同社は通期営業利益計画を従来の330億円から360億円へ上方修正した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券はポジティブと評価する。主力の制御事業の修正後計画は依然として保守的な印象で、事業環境の改善に伴って業績拡大に加速感が期待できる状況にあるという。。通期の営業利益計画は、制御事業で受注と売り上げ予想を増額するものの、下期の戦略受注を想定して粗利は保守的な想定になっていると同証。

  ユニ・チャーム(8113):3.0%安の3076円。第3四半期が前年同期比5.4%増収、同3.1%営業増益となった点について、大和証券は、売り上げの伸長率が若干低くやや物足りないと指摘する。同社が据え置いた通期見通しについては、9月下旬に買収したDSG社の業績を加味すれば売り上げ計画、営業利益計画とも達成しそうなので、同証の予想も微調整にとどめた。ただ、好材料はいったん出尽くしたと判断し、投資判断を「中立」に引き下げ、向こう3カ月の目標株価は3830円から3180円に引き下げた。

  カシオ計算機(6952):4.3%安の1669円。代理店網の再編や再整備に伴う一時的な売り上げ減少、新興国通貨安の影響、新規事業の見直しなどを理由に、同社は従来3400億円としていた通期売上高予想を3200億円に下方修正した。。三菱UFJモルガン・スタンレー証券はリポートで、第2四半期の営業利益が81億7000万円と市場予想の86億9000万円を下回ったことなどで決算はネガティブと分析。上期の時計増収率は低水準だったことで、下期のハードルは高いとコメント。

  クボタ(6326):2.9%高の1844.5円。1-9月営業利益は前年同期比0.5%減の1484億円、同社は通期計画を前期比2%増の2040億円で据え置いた。売上高は1兆8200億円から1兆8300億円に増額修正。クレディ・スイス証券はリポートで、7-9月で発生した費用増を第4四半期に取り戻せるのか懸念は残るが、増収効果で営業利益計画はクリア可能と判断。電話会議で、来期業績について「増益を維持可能」と会社側がコメントしたことについて、米競合のディアが3%以上の製品値上げ戦略を示せば、増益の確度が高まりポジティブな株価反応が期待できるとみている。

  マキタ(6586):3.4%高の4300円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券はリポートで、決算説明会のポイントとして、第2四半期(7-9月)の増収率鈍化は天候要因など一時的な影響が大きいことや、園芸用機器の成長へ向けた取り組みが確認できたことを挙げ、株価にポジティブとの見方を示している。

  三菱自動車工業(7211):2.6%高の744円。6日引け後に発表した7-9月期の営業利益は288億円と市場予想の261億円を上回るった。SMBC日興証券は、西日本豪雨や台風被害による一過性の減益要因を考慮に入れると実質的な営業利益は300億円を超えており、来期につながる好決算だと指摘する。一方、野村証券はリポートで、来期業績の市場の期待値が高過ぎる印象とし、目標株価を従来の710円から690円に引き下げ、投資判断を「ウエート下げ」とした。

  ニチレイ(2871):6.3%高の2766円。4-9月営業利益は前年同期比15%減の138億円、海外関係会社の業績影響などで加工食品事業が苦戦したが、通期業績予想は据え置いた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、上期営業利益はコンセンサスを下回ったが強いトップラインは健在で、前年下期から悪化していたタイの関連市況は回復に転じる見通しと指摘。また、SMBC日興証券では、慎重な予想数値を示す傾向があるニチレイが通期計画を据え置いたことで、計画達成への意欲と前向きな姿勢を感じるとメモで記述。

  ディー・エヌ・エー(2432):5.7%高の2062円。DeNAは6日、テンセントゲームズと提携し、同社の大型タイトルの日本向けスマートフォンゲーム「伝説対決-Arena of Valor-」の事前登録を開始した。野村証券はリポートで、同社の役割の詳細は不明だが、仮に同タイトルが国内モバイルゲーム市場で1年間3位を維持した場合の売上高は600億円、DeNAの取り分が10%、営業利益率は50%と仮定した場合の営業利益の押し上げ効果は約30億円程度と試算している。

  ブラザー工業(6448):9%安の1921円。4-9月事業利益は前年同期比1.9%減の384億円となり、通期計画を従来の710億円から690億円に下方修正した。ゴールドマン・サックス証券はリポートで、7-9月期事業利益や下方修正された通期計画は、同証予想や市場予想を下回ったと指摘。バリュエーション水準はカバレッジする銘柄との比較で低位だが、来期や再来期に向けた増益ドライバーに乏しい点を考慮すると必ずしも割安とはいえないとみる。

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