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【起債評価】中韓勢やマレーシア、サムライや円債志向-環境好転

更新日時
  • 韓国KTが2年サムライ債、発行額300億円を大幅に超える需要
  • ドル円ベーシススワップ縮小-マレーシアは2000億円起債目指す

中韓勢やマレーシアが相次ぎサムライ債や円債を発行する。起債コストが低下して発行しやすくなり、投資家も高い利率に資金を振り向けている。

  韓国通信事業者KTは7日、2年サムライ債の発行条件を円スワップ上乗せ金利20bp、利率0.3%に決めた。主幹事は具体的な需要倍率を公表していないが、複数の投資家は希望額を購入できずに配分を削られたと明かした。サムライ債ではマレーシアが国際協力銀行の保証付で2000億円発行を目指すことが6日明らかになった。中国銀行は1994年以来の円債発行に向けて東京でのロードショーを7日から開始した。

Malaysia's Prime Minister Mahathir Mohamad and Japan's Prime Minister Shinzo Abe Joint News Conference

マレーシアのマハティール首相(左)と安倍首相

Photographer: Issei Kato/Pool via Bloomberg

  米長期金利上昇を受けてドル円ベーシススワップのスプレッドが縮小(ドル転コストが低下)、サムライ債や円債の発行コストが下がっている。国内債より利率が高い海外勢の案件に投資マネーが向かい、今年度のサムライ債はすでに1兆8672億円と昨年度に比べて75%増えた。特に北朝鮮の地政学的リスクが和らいだ韓国勢は2420億円と昨年度の9倍超に達して、全体を押し上げている。

  ある投資家はKTのサムライ債について、北朝鮮リスク低下で韓国ネームへの懸念はほとんどなくなっていると指摘、2年債は買いやすいと述べた。別の投資家も国内債で2年以下はほとんど起債がなく、スプレッドの高さも魅力的だったと語った。KTは当初5年債も検討したが、需要が集中した2年債に絞った。

  サムライ債を起債した背景についてKTは「グローバルな金融市場でボラティリティが高まる中、安定した日本の債券市場を選んだ」と電子メールで回答した。今後の調達については、資金需要や国内外の市場動向などを考慮して判断すると記した。

【KTサムライ債の購入投資家層】

中央投資家地方投資家
生保、投信投資顧問、系統上部、信託地銀、系統下部、諸法人

【需要調査レンジ(円スワップ、bp)】

11月2日19-22
11月5日19-22
11月6日午前20-21
11月6日午後20

*社債発行予定一覧*
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(第5段落にKTのコメントを追加して更新します.)
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