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米中間選挙後に市場はどう動くか-ゴールドマンなど専門家の見方

  • ゴールドマン:中間選挙後に株価は堅調との通説通りでない可能性も
  • モルガンS:共和党が上下両院支配なら減税延長期待で金利先高観
Precinct and campaign volunteers hold umbrellas while standing outside a polling station in Leesburg, Virginia.

Precinct and campaign volunteers hold umbrellas while standing outside a polling station in Leesburg, Virginia.

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
Precinct and campaign volunteers hold umbrellas while standing outside a polling station in Leesburg, Virginia.
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

6日の米中間選挙の開票が始まっている。その結果は、債券利回りから株価変動まであらゆる方面に影響を及ぼす。市場の先行きに関するストラテジストの見方を以下にまとめた。

税金と財政政策

  上院で多数派の共和党が議席を上積みできれば、トランプ米大統領の減税策は2020年大統領選以降も守られることになるが、民主党が下院を制し上院は両党が議席を半々に分けた場合にはそうはならないと、エバコアISIのストラテジスト、テリー・ヘインズ氏は6日付のリポートに記した。

  モルガン・スタンレーによると、共和党が上下両院を制すれば、減税延長期待が高まり、金利上昇見通しを後押しする可能性がある。民主党が圧勝した場合は、「2020年より前の財政政策を変えることはできないが、それ以降の軌道に関する見通しが変わるだろう」とマイケル・ジーザス氏ら同行ストラテジストらは5日付のリポートで分析。「この変化は、話題が金利上昇から離れることにつながり、株式市場がここ数週間受けていた圧力を短期的に緩和する」と付け加えた。

株式

  ゴールドマン・サックス・グループのベン・スナイダー氏らストラテジストは6日付のリポートで、米株式相場は通常、中間選挙後に堅調になるが、政治的不透明感の後退や財政政策の緩和といった典型的な原動力が現在の政治環境では作用しにくい可能性があると指摘。「中期的には、リスク調整後の株式リターンは低いという基本的見方を戦略的に継続する」と述べた。

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  ノーベル経済学賞受賞者のロバート・シラー氏は、中間選挙が大統領の成長促進の姿勢に挑戦する形となっており、市場は一段と売り込まれる恐れがあると6日にコメント。今は「恐れと混乱」のムードにあると指摘した。

  金融株については、選挙結果がどうなろうと、好調になる可能性がある。カウエンのジャレット・サイバーグ氏は、議会審議の行き詰まりは銀行規制当局が既存規制の緩和案を引き続き進めることを意味すると述べ、同社は政策の観点から、地銀を中心に金融セクターに前向きな見方を取っていると説明した。

株式投資家が米中間選挙を控えて注目するのはこの6業種

金利

  ゴールドマンのストラテジストによると、民主党が上下両院を制した場合、財政刺激策の見通しが後退するため、米国債利回りは低下する一方、共和党が圧勝した場合は財政刺激策の可能性が高まり、規制の不確実性が低下するため利回り上昇につながるという。

  ソシエテ・ジェネラルのストラテジストらは、中間選挙でねじれ議会の結果となった場合は特に、弱気バイアスの取引が続くだろうと予想。「2016年大統領選挙の後、リスクオンのセンチメントが市場に広がり、株価と債券利回りの急上昇が見られた。(民主党が下院を制して、共和党が上院で多数派を維持するシナリオでは)かなり小さな規模ではあるが、市場で逆の反応が見られる可能性がある」と分析した。一方、民主党圧勝なら「高リスク資産により長期的な影響が及び、金融状況が引き締まる可能性があり、投資家は債券の安全性に注目する」が、共和党が圧勝の場合は「リスクテイクが再燃する中」、債券利回りは上昇するだろうとの見方を示した。

原題:Market Guide to the Midterms: What Goldman, SocGen Are Watching(抜粋)

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