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オアシスがアルパイン買収阻止へ説明会、株主に呼び掛け

  • オアシスのセスCIOは「ガバナンスの観点で最悪のケース」と主張
  • 臨時総会は来月5日に行われ、完全子会社化の賛否が問われる

アルプス電気によるアルパインの完全子会社化をめぐり、香港のヘッジファンド、オアシス・マネジメントは7日、都内のホテルでアルパイン株主向けに説明会を開催。臨時株主総会での統合議案への反対を呼びかけた。統合承認には出席株主の3分の2以上(約67%)の賛成が必要なため、少数株主の動向によっては否決される可能性もある。

  アルパイン臨時総会は12月5日、都内のアルプス電本社で開催される。会社側の提案は、株式交換を通じたアルプス電によるアルパインの完全子会社化の承認、承認された場合の1株100円の特別配当の2案。一方で、少数株主のオアシスは統合案否決の場合に同300円の配当を求める提案をしている。アルプス電が提案する交換比率はアルパイン1株に対してアルプス電0.68株で、オアシスはアルパイン株価を「ばかばかしいほど低く」見積もっていると反発する。

Key Speakers At The Sohn Conference

セス・フィッシャーCIO

Photographer: Anthony Kwan/Bloomberg

  説明会には、株主やアナリストら約100人が参加。オアシスのセス・フィッシャー最高投資責任者(CIO)は、「コーポレートガバナンスの観点で最悪のケースだと思う」と述べた。オアシスが特定の企業の株主に向けた説明会を開くのは初めて。先月末時点で約43%の株主が会社側が提案する条件での統合に反対すると試算。否決によって会社側に統合条件の再考を促せる可能性があるとみており、株主に直接説明することで反対への支持固めを狙う。

  ブルームバーグのデータによると、アルパイン筆頭株主のアルプス電の持ち株比率は40.43%、米ファンドのエリオット・マネジメントが9.78%。オアシスは9.9%を保有すると主張している。オアシスの試算はエリオットの議案反対を見込んでおり、その動向が統合の成否を左右しそうだ。

  アルパイン広報担当の丸竹和也氏は、エリオットとはアルプス電との「グループとして対話を行っている」とし、「われわれの認識としては統合に賛成と受け止めている」とした。

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