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米有権者2億3600万人が下す、トランプ氏への審判ー中間選挙投票開始

  • 実質は現職大統領への国民投票、「喜んで受けて立つ」とトランプ氏
  • 民主党はヘルスケア重視、トランプ氏への関心をそらす戦略

米中間選挙はこれまでも現職大統領への実質的な国民投票だったが、トランプ大統領は今回の選挙を自分についての投票にしようと自ら時間と労力を費やしてきた。大統領が登場する選挙広告は多くはないが、トランプ氏の存在感は全米の投票所で醸し出されている。

Donald Trump on Nov. 5.

11月5日、インディアナ州フォートウェインの集会に登壇するトランプ大統領

撮影: Luke Sharrett/Bloomberg

  まれに見る深い亀裂を国民にもたらした大統領が、2億3600万人の有権者の判断を左右する。2016年の選挙で衝撃を受けた国民にとって、公的に意思表示する初のチャンスだ。

  民主党の挽回を意味する「ブルーウエーブ」という表現がたびたび聞かれるものの、2016年のショックが期待値を低くしている。当時はヒラリー・クリントン候補が勝利するとの予想が圧倒的に優勢だった。結果は、同氏が一般投票総数では280万票リードしながら、獲得した選挙人数でトランプ氏に敗れた。ペンシルベニアとミシガン、ウィスコンシン3州で小幅ながらも予想外の敗北を喫したことが敗因だった。

  それ以降の2年間、民主党は辛酸をなめさせられてきた。世論調査では共和党に7ポイントリードしているものの、大統領をはじめ、上下両院、州議会と知事の過半数など、すべての権力は共和党に抑えられている。連邦最高裁判所もブレット・カバノー氏の判事就任によって、右傾化が一段と進んだ。

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  激戦区での挽回を狙う民主党は、有権者の関心をトランプ氏からそらす戦略だ。分断の原因であるトランプ氏の名前に言及すれば有権者を遠ざけると考えられている。民主党はむしろ、米医療保険制度改革法(オバマケア)が既往症を契約から排除しないことをアピールしている。

  民主党ストラテジストのマージ-・オメロ氏は「民主党の選挙運動にトランプ氏の名前は出てこない。その代わりヘルスケアのような争点が話の中心だ」と述べた。

  その一方で、トランプ氏の支持者らは何があっても大統領を支援する意向を公言。強い雇用統計の数字や経済成長の継続、減税による恩恵を挙げている。

  中間選挙が大統領に対する国民投票であることに、トランプ氏自身はまんざらでもない様子で、5日に記者団に対し、「喜んで受けて立つ」と話した。

  トランプ氏は遊説の週を終えて、投開票の当日はほぼ終日をホワイトハウスで過ごし、出口調査や開票速報を見守る予定になっている。メラニア夫人とともに、有権者登録しているニューヨーク州ですでに不在者投票を済ませているため、投票所に足を運ぶことはしない。

原題:Trump’s Domination of Debate Makes the Midterms All About Him(抜粋)

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