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ロンドン不動産のファンドがピンチ、EU離脱懸念で資金流出止まらず

  • シュローダー、不動産ファンドの売却や運営会社変更の議論が浮上
  • 運用資金のほぼ2割に解約請求、過去2年は上限償還

ロンドンの最高級オフィス物件を複数保有する不動産ファンドから、8億3600万ポンド(約1230億円)に上る資金のほぼ2割を投資家が引き揚げようとしている。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る懸念が高まっているためだと、事情に詳しい関係者が明らかにした。

  シュローダーでは約1億5000万ポンドの解約請求を受けて、ウェストエンド・オブ・ロンドン・プロパティ・ユニット・トラストの売却や運営会社変更につながる再編の議論が浮上した。交渉は非公開だとして関係者が匿名を条件に述べた。

  同ファンドは運用資産の最大10%相当まで投資家からの解約請求に応じることが義務付けられている。過去2年はその上限を償還し、今回は3年目になると関係者らが述べた。ウェルプットと呼ばれている同ファンドは解約請求に応じるため保有不動産の売却を迫られてきたという。

  ファンドの資金動向はロンドンの不動産に対して投資家の自信が揺らいでいることを示している。ロンドンのオフィス市況は過去2年、EU離脱見込みの中で落ち込むとの予想を覆し底堅さを見せてきたが、株式を公開している物件保有会社の株価は資産価値に比べ大幅に割安となっている。

  ウェルプットへの大口投資家やシュローダーはコメントを控えた。

原題:Brexit Fears Said to Imperil $1.1 Billion London Property Fund(抜粋)

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