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豪中銀:政策金利据え置き、完全雇用状態でもインフレ加速に至らず

  • 不動産価格の下落で家計は消費を切り詰め貯蓄増加の可能性も
  • 豪ドルは1月のピークから11%下落、一定の景気刺激もたらす

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は6日、主要政策金利を過去最低に据え置くことを決めた。豪失業率は現在、通常であれば完全雇用状態を意味する水準に改善しているが、インフレ加速を促すには至っていない。

  ロウ総裁率いる豪中銀はオフィシャル・キャッシュレートを1.5%に据え置いた。2年余り前に就任したロウ総裁の下で、金利据え置きが続いている。同総裁は、力強い経済成長と雇用の伸びが最終的に賃上げにつながると予想。そうなれば、低インフレ環境からようやく抜け出すことになる。

  だが、豪中銀が描くこうした理想的なシナリオは不動産価格下落の脅威に直面している。シドニーの場合、昨年7月からの下落率は10%近くに達している。こうした状況を背景に、賃金の伸び悩みに見舞われた家計は消費を切り詰めて貯蓄を増やそうとする可能性がある。一方、豪ドルは今年1月に付けたピークから11%下げており、一定の景気刺激効果をもたらしている。

  ロウ総裁は発表文で「2018、19両年の経済成長率の見通しは若干上方修正された。両年の中心的なシナリオでは国内総生産(GDP)伸び率は平均3.5%前後となり、20年には資源輸出の鈍化に伴って減速する見通しだ」と指摘した。

The RBA hasn't hiked rates while Sydney house prices are falling

原題:Australia Holds Key Rate as Full Employment Fails to Jolt Prices(抜粋)

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