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ソフトバンク株が一時4%高、予想上回る決算-国内通信でコスト減も

  • 7-9月期営業利益は前年同期比78%増、ビジョン・ファンド好調
  • 国内通信「人員を4割削減したい」と孫社長、新規事業に配置転換

6日の日本株市場で、ソフトバンクグループ株が一時4%高まで買われた。5日に発表した第2四半期(7ー9月)決算で、投資事業の伸びを主因に営業利益と純利益は市場予想に比べ大きく膨らんだ。孫正義会長兼社長は国内通信事業について、コスト削減による増益見通しを示した。

  ソフトバンクG株は一時前日比4%高の9100円と3日続伸し、この日のTOPIX、東証情報・通信株指数の最大上昇率1%を上回った。ただ、その後はマイナス圏に転じるなど荒い値動き。

  7-9月期の営業利益は7057億円と投資事業の伸びを受け、前年同期から78%増加。ビジョン・ファンドとデルタ・ファンドからの利益分は全体の過半に達した。純利益では、アリババ株式などデリバティブ関連損益が前年同期の大幅な赤字から黒字に転換したことも寄与した。

SoftBank Group CEO Masayoshi Son Presents Second-quarter Earnings Figures

孫社長

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  孫社長は都内で開かれた決算説明会で、注目が集まっていたサウジアラビアが出資するビジョン・ファンドについて、既存のものについては運営を継続する一方、今後については事件の真相究明後に「改めてもう一度よく考える」と述べた。

  ジェフリーズ証券のアナリスト、アツール・ゴヤール氏はリポートでビジョン・ファンドの既存案件のフェアバリューは着実に増加しているとし、第2四半期の業績についてポジティブと評価。投資判断「買い」と目標株価1万4400円を継続した。

  また、孫社長は国内の携帯電話子会社について今後2、3年で「人員を4割削減したい」とした上で、「新規事業に配置転換したい」と表明。コスト削減を通じて増益を目指す考えを示した。菅義偉官房長官の値下げ要請については、「真摯(しんし)に受け止めながらしっかりと対応していきたい」と述べ、格安ブランドの「ワイモバイル」の料金を引き下げる方針を明らかにした。

  BNPパリバ証券の中空麻奈チーフクレジットアナリストは、「決算の数字自体はものすごい。半分はビジョン・ファンドからという決算で、想像していた世界」と指摘。逆に言えば、評価益が出るということは評価損になることもあり得るため、今後のソフトバンクGにとって「そういうリスクを排除できないことが大きなリスク」とも話している。

TOPIXとソフトバンクグループ株のチャート
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