武田薬CEO、取締役会の議事録開示しない-買収反対派に抵抗

  • 武田薬の創業者一族を含む株主がシャイアー買収計画に反対
  • 買収計画はEUの承認待ち-中国と米国、ブラジル、日本で認可

クリストフ・ウェバー 最高経営責任者(CEO)

Photographer: Kentaro Takahashi/Bloomberg
Photographer: Kentaro Takahashi/Bloomberg

武田薬品工業のクリストフ・ウェバー 最高経営責任者(CEO)は、バイオ医薬品メーカーのシャイアー買収計画阻止を目指し取締役会の議事録開示を求めている株主に抵抗する姿勢を示した。

  武田薬の創業家を含む株主らは620億ドル(約7兆180億円)規模のシャイアー買収計画に反対している。買収が実現すれば、日本企業の海外買収案件としては過去最大規模となる。株主は5月の買収合意につながる取締役会での協議の詳細を得るため武田薬を提訴する計画だと、ディールリポーターが先週伝えていた。

  ウェバーCEOはロンドンで取材に対し「われわれは多くの機密事項を協議しており、取締役会の議事録は部外秘にしておくべきだと考えている」と語った。

  さらにウェバー氏は買収計画が順調に進んでいると指摘。中国と米国、ブラジル、日本の当局が承認しており、認可を待っている主な当局者は欧州連合(EU)だけだ。武田薬は承認を得るため、臨床段階にあるシャイアーのクローン病治療薬を手放す案を提示しており、欧州委員会と協議を進めていると同氏は説明した。

  一方、ウェバー氏は買収反対派について、100人未満で武田薬の株式保有比率も1%に満たないとして、「武田薬がどうなるべきかで見解が異なる。グローバル企業になるか、あるいはローカルな企業かという問題だ」と語った。反対派の担当者にコメントを求めて電子メールを送ったが、今のところ回答はない。

  同社が議事録の公表を求める反対派の要求に応じるとすれば、裁判所が命じた時だけだとウェバー氏は指摘。今のところ反対派による訴訟の動きは知らないと語った。反対派は同氏が取締役と十分協議せず、精査不足で計画を強行に進めたと主張している。

原題:Takeda Pushes Back as Dissident Shareholders Seek to Stop Deal(抜粋)

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