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11月5日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが下落、米中間選挙前に売り-ユーロは上昇

  5日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。米中間選挙を前にドルの買い持ち高を減らす動きとなった。一方、ユーロは上昇。英国の欧州連合(EU)離脱を巡るバルニエEU首席交渉官の発言のほか、イタリアの予算を巡る同国とEUの対立緩和を好感してユーロ買いが入った。

  ブルームバーグのドル指数は一時0.2%上昇したが、下げに転じた。ドルは主要10通貨の大半に対して下落した。S&P500種株価指数の上昇を受け、逃避先と見なされる通貨は軟調。6日の米中間選挙と今後1週間に開かれる主要中央銀行の政策会合を前に、全般に商いは活発だった。

  米10年債利回りは一時3.19%まで低下し、利回り曲線はフラット化した。10月のISM非製造業総合景況指数は、記録的な高水準だった前月からは低下したが、市場予想ほど落ち込まなかった。今週予定されている大量の国債供給に注目が集まっている。

  ニューヨーク時間午後4時37分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、前営業日比で0.1%低下。ドルは対円で変わらずの1ドル=113円20銭。ユーロに対しては0.2%下げて1ユーロ=1.1408ドル。

  資源国通貨はまちまち。米国が700余りの企業・団体を対象にイランへの制裁を再発動したが、原油は上げを削る展開となった。日本など8カ国・地域はイラン石油禁輸措置の適用を一時的に除外される。

  カナダ銀行(中央銀行)のポロズ総裁は、市場が金融政策の正常化に対して「歓迎の兆し」を示していると述べ、引き締めを継続する方針をあらためて表明した。中立金利については「かなり不透明だ」と語った。

  ポンドは一時0.7%上昇。ドルの幅広い売りに加え、英EU離脱に関して良い取引を結ぶことを確信しているとのハモンド英財務相の発言を受け、楽観が広がった。ポンドは伸び悩む場面もあった。メイ英首相が6日の閣議で離脱合意の条件について閣僚に承認を求めないと報じられたことが背景。

  ユーロはイタリア債とともに反発。欧州委員会のモスコビシ委員(経済・財務・税制担当)はイタリアに制裁を科すとの報道について「フェイクニュース」だと否定した。

  ドルは対円で113円08銭と113円34銭の狭いレンジ内で推移した。オプション市場では1カ月物リスクリバーサルが6営業日連続で上昇した。

欧州時間の取引

  ポンドは2週間ぶり高値を付けた。アジア時間の取引開始とともに英国のEU離脱に関して楽観的な見方が再浮上した。
原題:Dollar Eases Ahead of U.S Midterm Elections: Inside G-10(抜粋)
Pound Pares Gain, Euro Meets Fresh Leveraged Supply: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:S&P500反発、バークシャーが高い

  5日の米株式市場ではS&P500種株価指数が反発。バークシャー・ハサウェイが買われ、指数を押し上げた。米国債は償還年限の長い銘柄が上昇したが、総じて小幅な値動きにとどまった。

  • 米国株はS&Pが反発-バークシャー急伸、アップルは下げ
  • 米国債は総じて小動き、10年債利回り3.20%
  • NY原油はNY原油は続落・7カ月ぶり安値、供給不安が後退
  • NY金は小幅続落、米中間選挙控え見通し不透明

  ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャーは5%高と、7月以来の大幅上昇となった。自社株買いを明らかにしたのが手掛かり。6日の米中間選挙を見極めようとする市場では、前月の大幅な株安を受けた押し目買いも入った。金融やエネルギー銘柄は上昇。一方でアップルは、「iPhone(アイフォーン)」新機種の増産計画を取りやめるとの報道を受けて急落した。

  S&P500種は前週末比0.6%上げて2738.31。ダウ工業株30種平均は190.87ドル(0.8%)高の25461.70ドル。一方、ナスダック総合指数は0.4%安。ニューヨーク時間午後4時43分現在、米10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し3.20%。

  ニューヨーク原油先物相場は小幅続落。7カ月ぶりの安値となった。米国のイランに対する制裁再開で世界的に需給が引き締まるとの見方が後退したほか、今週の統計が米在庫の増加を示すとの市場予想が背景にある。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は4セント(0.1%)安の1バレル=63.10ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は前日比34セント上げて73.17ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小幅続落。6日の米中間選挙で方向感が与えられるのを待つ展開で、相場はほとんど動かなかった。中間選挙の見通しが不透明なことから、金相場の行方に関する市場関係者の見方は分かれている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.1%安の1オンス=1232.30ドルで終了。

  株式市場ではテクノロジー銘柄が軟調となり、ここ数週間の基調が続いた。

  今週は6日の米中間選挙、数日後には米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されている。投資家は米中間の貿易を巡る動きも注視している。

  ファースト・アメリカン・トラストの最高投資責任者、ジェリー・ブラークマン氏は「投資家はこの選挙に関する不透明性を少しでも解消しようとしている」と指摘。「市場のどの分野にも割安感はあまりなく、そのため、ボラティリティーが高まっている」と述べた。
原題:S&P 500 Gains as Berkshire Rallies; Dollar Slips: Markets Wrap(抜粋)
USTs Steady, Flatter; Futures Volumes Slump Before U.S. Midterms
Oil Declines to 7-Month Low as Worldwide Supply Anxieties Ease
PRECIOUS: Gold Slips as Traders Await U.S. Midterm Elections

◎欧州債:イタリア債上昇、欧州委が制裁報道否定-ドイツ債変わらず

  5日の欧州債市場はイタリア債が上昇。イタリアに制裁を加えるとの報道内容が否定されたことが手がかりだった。ドイツ債は変わらず。英国債は下げ幅を縮小した。EU離脱見通しを巡っては不透明感が残っている。

  • イタリア債は中期債中心に上昇。欧州委は11月21日にイタリアに対して処分を下すとポリティコが報じたが、欧州委のモスコビシ委員(経済・財務・税制担当)は報道は「フェイクニュース」だと否定した
    • 株価指標FTSE・MIB指数は4営業日ぶりに下落。ゴールドマン・サックスが大半の銀行の投資判断を引き下げたことを嫌気し、銀行セクターを中心に朝方下げた
  • ドイツ債は上げを削る展開
  • ドイツ10年債利回りは変わらずの0.43%、フランス10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上げて0.79%、イタリア10年債利回りは2bp下げて3.30%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Gain, Bunds Steady; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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