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米中間選挙 、2年前の教訓でサプライズにも備え

  • 下院を民主党奪回との予想、誤差率大きく確定には程遠い-世論調査
  • 有権者の関心は大統領選並みの高さ、期日前投票は前回水準上回る
The U.S. Capitol is reflected in a Capitol Visitor Center fountain in Washington, D.C., U.S.
The U.S. Capitol is reflected in a Capitol Visitor Center fountain in Washington, D.C., U.S. Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
The U.S. Capitol is reflected in a Capitol Visitor Center fountain in Washington, D.C., U.S.
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦議会を支配するのはどちらの党か。前例のない高額な費用をかけた選挙戦は、6日に結果が出る。下院の過半数議席を民主党が取り戻し、上院を共和党が維持する「ねじれ」議会になる可能性がある。

  しかし2年前にドナルド・トランプ氏が大統領選挙に勝利し全米に衝撃が走った記憶から、両党とも想定外の事態には備えている。勝敗を左右するのは有権者層別の投票率だとの認識で両党のストラテジストらは一致。中間選挙としては異例に多い投票者数となる兆候が広がる中、両党の候補者や支持者、支援団体は有権者への最後の訴えに余念がない。

  選挙結果はトランプ政権の3-4年目を激変させかねない。民主党は上院か下院のいずれかを制すれば、トランプ氏が目指す政策の抑制に動くほか、同氏の資産や政権、ロシアの選挙介入について調査に乗り出すと表明している。

  先週2日に発表された10月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想を上回る25万人増加、失業率は48年ぶり低水準の3.7%にとどまった。有権者にとって関心の高い賃金も、前年同月比で3.1%伸びた。

  トランプ氏は早速経済的な成果をアピールしたものの、選挙戦追い込み戦略の柱には据えなかった。むしろ、危険な移民の集団「キャラバン」が国境に押し寄せてくると、裏付けのない話を前面に打ち出し、大統領選で支持を集めた移民問題で支持者を動かしたい考えだ。

President Trump Departs White House For Georgia

ジョージア州遊説に向かう前、ホワイトハウスで記者団に話すトランプ米大統領

撮影: Oliver Contreras/Pool via Bloomberg

  トランプ氏は4日にジョージア州メイコンでの遊説で、「ゲームではない。押し寄せてくる集団をみれば分かる。侵略だ」と発言。「この人たちに米国を侵略させるわけにはいかない」と支持者に訴えた。

  一方、民主党は2010年以来で初の下院過半数制覇に自信を示している。CBSが4日公表した世論調査では、民主党は過半数を大きく上回る225議席を獲得する可能性がある。ただし誤差率が上下13議席と幅広いため、確実と呼ぶには程遠い。

  両党とも公言は控えているものの、上院は共和党有利とみている。民主党が上下両院の選挙戦で力を入れているのは医療保険であり、既往症を保険契約から排除しないことに重点を置いている。

  フロリダ大学のマイケル・マクドナルド教授がまとめたリポートによれば、4日午前の時点ですでに3440万人が期日前投票を行った。これは2014年の前回中間選挙の投票数8310万票の41.4%に相当。同年の期日前投票2720万票をすでに上回った。マクドナルド教授は今年の不在者投票と期日前投票は約4000万票に上ると予想している。

  「考えられる理由はドナルド・トランプ氏、ただ一つだ」とマクドナルド教授は話す。「トランプ氏は賛成と反対の両方で有権者の熱意をかき立てた」と述べた。

Midterm election graphic tout

2018年米中間選挙プレビュー

ブルームバーグ

原題:Midterm Campaign Down to Wire as Parties Brace for Surprises (1)(抜粋)

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