コンテンツにスキップする

ブラジル次期大統領、大規模石油鉱床の入札推進へ-財政赤字補てんで

  • 落札額は3兆円を超える可能性があると現政権は試算
  • 売却を認める法案は今週上院で採決される見込み

ブラジルのジャイル・ボルソナロ次期大統領のエネルギーチームは極めて貴重な国内の石油鉱床について入札での売却を推進する考えだ。実現すれば大手石油会社は、メキシコの確認埋蔵量全体を上回る規模の原油にアクセスできる可能性がある。

Brazilian Presidential Candidate Jair Bolsonaro Votes In Country's Election

ジャイル・ボルソナロ氏

撮影:Ricardo Moraes / Pool via Getty Images

  アイオワ大学の教員を退いてボルソナロ氏の政権移行チームに参加する同氏の顧問ルシアノ・ジ・カストロ氏によると、膨らんだ財政赤字の穴埋めに役立てるため2019年半ばに入札を実施する計画だ。現政権による推計では売却額は最大1000億レアル(約3兆570億円)に達する可能性がある。

  先週までアイオワ大で経済学専門の准教授を務めていたカストロ氏は電話取材に対し「入札はブラジルと政府に貴重な資金をもたらし、財政赤字の面で寄与するだろう」と語った。

  売却を認める法案は結果が見えない大統領選を前に議会での手続きが滞っていたが、今週上院で採決される見込みだ。

  埋蔵量が商業的に成り立つ程度のものか全く保証されていない高リスク地域を探査する権利を付与するブラジルの他の入札とは異なり、今回の入札はブラジル石油公社(ペトロブラス)が既に大量の原油を確認した地域が対象となる。いわゆる権限譲渡の対象地域はブラジル沖大西洋の巨大なプレソルト層の一部を占める。

  政府は10年にこうした埋蔵量50億バレルを探査・生産する権利をペトロブラスに譲渡したが、その後、埋蔵量が当初の試算より多いことが分かった。その上回った分が大手石油会社に提供される見通しで、その規模は最大150億バレルに達する可能性がある。これはメキシコやノルウェーの確認埋蔵量の約2倍に相当する。

原題:Bolsonaro to Push Forward Giant Brazil Oil Sale, Adviser Says(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE