コンテンツにスキップする

米大統領は貿易戦争終結に意欲-政権内で反発か、中国も警戒

  • ライトハイザーUSTR代表はG20での合意追求に反対と関係者
  • 中国はトランプ氏に合意撤回の前歴があることを懸念

トランプ米大統領は中国との貿易戦争を終結させる意欲を見せたが、大統領自身を含めて幾つかが障害となる可能性がある。

  トランプ大統領は1日に中国の習近平国家主席と電話会談。事情に詳しい関係者4人によると大統領はその後、今月末からアルゼンチンで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議に際して、習主席と貿易で合意することが可能な条件の草案作成を政権内で指示した。

  同大統領は電話会談後に、「協議がうまく進展している」とツイート。ミズーリ州での集会では「彼らは合意を望んでいる」と発言した。

  だが、トランプ政権の通商チームからは既に意見の相違が浮上している。同関係者の2人によれば、ライトハイザー通商代表部(USTR)代表はG20で合意を求めることに反対。クドロー国家経済会議(NEC)委員長も早期の合意の可能性が大きくないと指摘している。

  同委員長は2日のCNBCとのインタビューで、「大きな動きはない。重大な事態ではなく、われわれは合意に近いわけではないのだ」と語った。

  また、トランプ大統領自身の特異性という問題も挙げられる。大統領が過去に約束を守らなかったケースがあることは中国も十分に理解しているとみられる。

  同大統領はカナダでの主要7カ国首脳会議(G7)では、トルドー加首相が米国の鉄鋼・アルミ関税を批判した後で共同声明への支持を撤回した。

  中国は貿易協議で米国側の誠実さを繰り返し疑問視してきた。何かに合意しても、トランプ大統領の気が変わるだけに終わることを懸念している。

原題:Trump Risks Backlash in Zeal for Deal to End China Trade War(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE