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11月2日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル反発、米中貿易での相反する報道の中で

  2日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が反発。米中の貿易合意の可能性を巡ってさまざまな報道が広がる中、10月の米雇用統計では雇用者数の伸びがエコノミスト予想を上回った。

  ブルームバーグのドル指数は週間ベースでプラスを確保した。これで3週連続の上昇。この日は、米中貿易関係についての報道が交錯したことから激しい値動きとなった。トランプ米大統領は20カ国・地域(G20)首脳会議で中国と貿易での合意に達したい考えだと伝わり、ドル指数は0.4%下げる場面もあった。ただ、合意はまだ先だとの米政権当局者の発言をCNBCの記者がツイートした後は上昇に転じた。

  ニューヨーク時間午後4時45分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%上昇。週間ベースでは0.3%上昇した。ドルは対円で0.4%高の1ドル=113円21銭。ユーロはドルに対し0.2%下げて1ユーロ=1.1390ドル。

  米国債利回りの上昇を支えに、ドルは円に対し一時、113円32銭で日中高値を付けた。10年債利回りは日中、9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.22%となる場面があった。

欧州時間の取引

  ドル指数が一時低下。トランプ大統領が中国との貿易合意の草案作成を重要閣僚に要請したとの報道を受け、リスクに敏感な通貨の過度のポジションが巻き戻された。一方、ドルは円に対しては113円台を回復した。
原題:Dollar Gains Amid Conflicting Reports on U.S.-China: Inside G-10(抜粋)
Dollar Erases Weekly Advance as Risk Mood Improves: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が反落、米中関係やアップル見通しで

  2日の米株式相場は反落。米国と中国が通商関係の緊張を緩和できるかどうかを見極めたいとの雰囲気が強く、売りが出た。アップルの業績見通しが失望を誘う内容だったため、ハイテク株の比重が高い指数が下げた。10月の米雇用者数が予想を上回ったことから米国債は下落。

  • 米国株は反落、米中貿易交渉の行方を懸念-アップル見通し嫌気
  • 米国債は反落、10年債利回り3.21%
  • NY原油は5日続落、6カ月ぶり安値-8カ国がイラン産購入継続へ
  • NY金は反落、雇用堅調で金利先高観

  S&P500種株価指数は4日ぶりに下落したが、週間ではなお約6カ月ぶりの大幅高。この日は一時1.5%下げたが、トランプ大統領が中国と貿易問題で合意に至るとの見解を示した後、下落分の半分程度を埋めた。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長がそれより先に反対の見方を示していた際には、下げが加速する場面もあった。アップルの見通しを嫌気してナスダック100指数が下げの中心となった一方、小型株は小幅高となった。

  S&P500種が前日比0.6%下げて2723.06で終了。ダウ工業株30種平均は109.91ドル(0.4%)安の25270.83ドルで終えた。ナスダック総合は1%安。ニューヨーク時間午後5時現在、米国債市場では10年債利回りが8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.21%。

  ニューヨーク原油先物相場は5日続落。6カ月ぶりの安値に下げた。米国がイランへの制裁再開後も日本など8カ国についてはイラン産原油の購入を認める姿勢を示したため、供給不足に陥るとの懸念が後退した。米国内で供給が拡大していることも売り材料。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は55セント(0.9%)安の1バレル=63.14ドルで終了。週間では6%を超える下げ。ロンドンICEの北海ブレント1月限は前日比6セント下げて72.83ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。10月の雇用者数が予想を上回る伸びを示し、賃金上昇が加速したため、米利上げが継続されるとの観測から売りが出た。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.4%安の1オンス=1233.30ドルで終了した。週間では0.2%安。

  10年債利回りは1カ月ぶりの大幅上昇。賃金上昇率が2009年以来で初めて3%を超えたため、米金融当局が現在の利上げペースを維持するとの見方が強まった。

  ワシントン・クロッシング・アドバイザーズのシニアポートフォリオマネジャー、チャド・モーガンランダー氏はインタビューで、「通商交渉が引き続き中心材料になるだろう」と指摘。「同時に雇用統計は非常に力強い内容だった。そのため、米金融当局は利上げを継続するだろう」と述べた。
原題:Stocks Decline as Investors Assess Trade Tensions: Markets Wrap(抜粋)
Oil Caps Worst Week Since February as Iran Supply Fears Subside
Gold Snaps Weekly Win Streak as Job Gains Revive Rate Concerns

◎欧州債:イタリア債上昇、ドイツ債は下落-安全資産需要が後退

  2日の欧州債は総じて下落したが、イタリア債は上昇した。ECBは市中銀行に低利で長期の資金を貸し付ける条件付き長期リファイナンスオペの再開を検討していると、MNIが報じたことに反応した。市場のセンチメントも支援材料となった。ドイツ債は下落。安全資産需要が巻き戻された。

  • イタリア債の利回り曲線はブルスティープ化。米中貿易協議の進展を巡る報道も手掛かりだったが、後に米政府当局者が報道内容を否定した
  • 米雇用統計で市場予想を上回る雇用者の伸びが示されると、安全資産需要の巻き戻しは一段と進んだ
  • 英国債のパフォーマンスはドイツ債を下回った。月内の合意は可能とのアイルランドのコーブニー副首相の発言を受け、英国のEU離脱見通しが改善した
  • ドイツ10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して0.43%、フランス10年債利回りは2bp上げて0.78%、イタリア10年債利回りは7bp下げて3.31%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:BTPs Bonds Gain and Bunds Decline on U.S. Data, ECB TLTRO Report(抜粋)


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