コンテンツにスキップする

ドル・円が反発、米中合意期待でリスク選好-一時113円台

更新日時
  • 豪ドル・円1カ月ぶり高値、トランプ大統領が合意草案作成指示との
  • 米雇用統計予想通りならリスクオン的なクロス円上昇を期待-三井住

東京外国為替市場ではドル・円相場が反発。貿易問題での米中歩み寄りへの期待からリスク選好の動きが強まり、オーストラリア・ドルなどを中心に円売りが進んだ。

  ドル・円は午後3時40分現在、前日比0.3%高の1ドル=113円04銭。朝方は米株価指数先物の下落を嫌気して112円56銭まで下落。その後、米中対話期待や日本株の上昇を背景に切り返し、午後にはトランプ大統領が米中貿易合意草案の作成を指示したとの報道を受けて一時113円10銭まで値を切り上げた。豪ドル・円は一時0.9%高の1豪ドル=81円94銭と1カ月ぶりの豪ドル高・円安水準を付けた。

  三井住友銀行市場営業部為替トレーディンググループの青木幹典グループ長は、昨日の米中電話協議のニュースに対して市場参加者のほとんどは疑心暗鬼だったが、合意草案の報道で「さすがにこれは本気かなとなっている」と解説。今晩発表の米雇用統計も「それなりの数字で、賃金も予想通りぐらいであれば、ドル・円をたたいて売っていく理由はない。その意味では引き続きリスクオン的なクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)とドル・円の上昇は見込める」と話した。

米中合意期待で一時113円台回復

  トランプ米大統領は、アルゼンチンで今月行われる20カ国・地域(G20)首脳会議で貿易について中国の習近平国家主席と合意に達したい考えで、想定される条件の草稿の作成を開始するよう重要閣僚に求めた。同大統領は1日、習国家主席との同日の電話会談で、米国が中国と公平な貿易合意を必要としていると語ったことを明らかにした。

  米中合意期待から午後の日本株は一段高となり、日経平均株価は556円高で取引を終了。米株価指数先物も上昇に転じた。

  ブルームバーグのエコノミスト調査によると、10月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比20万人増と9月の13万4000人増を上回る見込み。賃金インフレ動向をみるうえで注目の平均時給は、前年同月比で3.1%上昇と2009年以来の高水準が予想されている。
  
  外為どっとコム総研の神田卓也調査部長は、「状況としてはニュートラルからオンになっていく過程にあるのではないか。ここからさらにオンにいけるかどうかはまだこれからで、ドル・円は113円をしっかり超えていけない理由にもなっている」と指摘。「ここからは米中間選挙の不透明感が晴れるの待ちになりそう。米雇用統計はあるが、数字の強弱に反応した後は、調整して週を終える感じになるのではないか」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE