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中国株式市場が発する不気味なシグナル-節約志向の「消費降級」か

  • 貿易摩擦で消費に期待も小売売上高は既に減速、高級酒も振るわず
  • 次の試金石は11日の「独身の日」セール動向-珩生鴻鼎の戴氏

中国の輸出企業が対米貿易摩擦の激化による影響を受ける中、中国株の投資家にとって国内消費が景気のけん引役として安心材料になるはずだった。

  それがその通りになっていない。トレーダーらの関心を最近集めているのは世界2位の経済大国における「消費降級」という言葉だ。小売売上高の伸びが既に鈍化する中、高級白酒を製造する中国最大の酒類メーカー、貴州茅台酒が発表した増益率は約3年ぶりの低水準にとどまり、投資家の警戒感が強まった。

  貴州茅酒の時価総額は先月終盤の6営業日で2120億元(約3兆4500億円)を消失。生活必需品銘柄の下げはより鮮明で、CSI300の同銘柄で構成する指数は10月に22%安と、2008年の世界金融危機以降で最大の下げを記録した。

China's consumer stocks are now laggards in a losing market

  珩生鴻鼎資産管理の戴明ファンドマネジャー(上海在勤)は消費傾向の目に見える変化について、「明確な理由は分からない」と説明。他の市場参加者は次のような理由を挙げている。

  • 不動産価格や家賃上昇で他の品目の購買能力が落ちている
  • いわゆるピア・ツー・ピア(P2P)貸し出しプラットフォームの落ち込みで一部の個人の資金繰りに影響が及んでいる
  • 米国との通商関係で悪いニュースが相次ぎ、中国ではほとんど指標として存在しない消費者信頼感が恐らく悪化している
  • 買い物客が安売り情報などに接しやすくなり、消費者行動が変化しつつあることを示している

  戴氏は貴州茅台酒の決算について、「中国の消費の伸びが鈍っている具体的な証拠だ」と指摘。次の試金石はアリババ・グループ・ホールディングが毎年11月11日に行う「独身の日」セールと春節(旧正月)を巡る消費動向だとコメントした。

China retail sales growth has slowed to single-digit pace

原題:China’s Stock Market Is Sending a Scary Signal About the Economy(抜粋)

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